NK細胞って聞いたことある?

NK(ナチュラルキラー)細胞は免疫システムに関わる多くの免疫細胞の中でも特に重要となる細胞です。NK細胞の概要と詳しい働きを見ていきましょう。

 

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)とは?

NK(ナチュラルキラー)細胞は、その名の通り、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を持ったリンパ球ですNK細胞は体内のリンパ球のうちの15〜20%を占めています

免疫細胞は免疫能力を生まれつき持つ「自然免疫系」と病原菌に感染して獲得する「獲得免疫系」に分けられますがNK細胞は「自然免疫系」に属す、身体にもともと備わっている免疫細胞です

強い殺傷能力を持ち能力に優れたNK細胞ですが、その発見は1975年と比較的新しく、まだまだ研究途上と言えます

近年の研究では、NK細胞は、最初から外敵を攻撃する機能を持ち合わせているわけではない、という報告もあり誕生後に教育されることで、特定の感染細胞を攻撃することができるようになるともいわれています

 

■NK細胞の役割と働き

NK細胞は病原体が現れる前から常に体内をパトロールし、ウイルス感染細胞やがん細胞を見つけると、直接攻撃をしかけます

では、NK細胞はどのようにして攻撃する細胞を見つけ出しているのでしょうか。

NK細胞にはウイルス抗原やがん抗原を認識する「活性化型レセプター」と、正常な細胞に出会ったときに攻撃しないようにする「抑制型レセプター」という2種類のセンサーが備わっていますこのセンサーからのシグナルによって、標的細胞を識別していると考えられています

NK細胞はそのほかにも同じリンパ球の「B細胞」や「T細胞」の働きをコントロールする「サイトカイン」という物質を産生する働きも持っています

ウイルスに感染した細胞やがん化した細胞を攻撃するNK細胞の働きにより、わたしたちの身体は守られています

健康を維持するうえで重要となるNK細胞ですが、その活性は加齢とともに減退していき、その破壊能力は15歳前後がピークだといわれていますNK細胞が欠乏すると、感染症、慢性疾患、がん、後天性・先天性免疫不全症などさまざまな病気にかかりやすくなってしまいます

 

■“笑い”がNK細胞を活性化させる?

NK細胞の活性の低下には加齢のほか、ストレスも大きく関係していると言われていますストレスのある環境では、NK細胞の働きは低下することがわかっており、それは肉体的ストレスに限らず、精神的ストレスでも影響を受けるとされています

それでは、NK細胞の活性の低下を防ぎ、働きを高めるには、どのようにすればよいのでしょうか?

まずは、生活習慣を見直し、喫煙や睡眠不足といったストレスの要因となるものをできる限り排除しましょう

また、さまざまな研究から、よく笑うことがNK細胞を活性化させることもわかってきました大笑いをするほど、その効果は高まるとされています

大笑いすると酸素の取り込みが通常の呼吸の3〜4倍に増えて脳の機能が活性化する事により免疫機能が向上し、ある種のホルモンが出てNK細胞が活性化されるのですまた副交感神経が優位となってリラックスできます。この事によりストレスが発散されます

NK細胞を活性させて健康を維持するためにも、まずは、ストレスを溜めず、楽しく毎日を過ごすことから始めてみましょう

ヘルスケア大学2016.05.06

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