MERS禍→ソウル便キャンセル続出

中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスが猛威をふるう韓国で、政府や保健当局のずさんな対応が感染拡大に拍車をかけた実態が次々と露呈している収まらないMERS禍で日本と韓国を結ぶ航空機の路線が相次いで一時運休するなど余波は広がり続けている

韓国保健福祉省のまとめでは、死者は計27人、感染者は計175人新たな感染確認は減少しつつあるが、韓国国内では、当局の事後対応の不十分さに矛先が向きつつある。韓国メディアによると、同国の弁護士が22日までに、政府が初期対応を誤ったため国民が大きな危険にさらされたとして、政府の対応に「不作為と違法」があったことの確認を求める訴訟をソウル行政裁判所に起こした。

韓国政府は5月20日に感染者の発生を確認した直後、「感染者と2メートル以内で1時間以上接触した人」を隔離対象とし、感染していながらこの基準に当てはまらない複数の人が各地の病院で診察を受け院内感染が起きた政府はこれを認識しながら6月7日まで感染者が出た病院名を全面公開せず、感染拡大を招いた経緯がある

また、ソウルの建国大病院では、保健当局が、入院患者全員を隔離した病棟の区画とは別の病室で院内感染者が出たことが判明した隔離対象の範囲を狭く設定したため拡大阻止に失敗した格好で、当局への批判が噴出しそうだ

一方、感染拡大で予約キャンセルが相次いだことを踏まえ、ソウル便の一時運休決定も相次ぎ、大韓航空のソウル(仁川)と青森、鹿児島を結ぶ2路線と、アシアナ航空のソウル(仁川)と富山、松山を結ぶ2路線が、一時運休することが決まった。秋田県は22日、7月の佐竹敬久知事のロシア訪問について、ソウル経由から成田-ウラジオストク便に行程を変更すると発表した

参考 夕刊フジ 2015.06.23

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