JFE西で造船用、新厚板生産

JFEスチール(東京)は造船用の厚板で耐久性を2割高めた新製品を開発し、西日本製鉄所(岡山県倉敷市水島川崎通、広島県福山市鋼管町)で生産を始めたLPG(液化石油ガス)運搬船への適用も決まっており、高い安全性が求められる石油関連製品の運搬船向けに受注増を目指す

三菱重工船舶海洋(長崎市)と共同開発製鋼過程で加える添加剤や圧延条件を工夫することで、鋼板の微細な結晶構造を改良した一般的に鋼板は強度(硬さ)を高めると伸び特性(延性)が低下するが、新製品は従来品と同等の硬さを維持しつつ、延性のみを高めた

このため船同士が衝突した際に鋼板が破断しにくくなり、他船の横からの衝突を想定したシミュレーションでは、同社の従来製品より2割以上強い衝撃に耐えられたという日本海事協会(東京)から実用化に向けた認証を得たほか、国内特許も取得している

 新製品は、東京の海運会社が所有し12月に完成するLPG船の側面外板向けに初受注今後はLNG(液化天然ガス)船や原油タンカー向けにも売り込んでいく方針で、同製鉄所倉敷、福山両地区の厚板工場で生産する

同社は「新製品の適用が見込まれるLPGやLNG船向け厚板需要は年15万トンに上る。船体破損リスクを低減できる鋼板としてPRしていきたい」としている

山陽新聞デジタル 2016.03.26

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