ISRO→新型ロケットを打ち上げると発表

インド宇宙研究機関(ISRO)は12月11日、開発中の新型ロケットGSLV Mk-IIIの試験機を、12月第3週に打ち上げると発表した

GSLV Mk-IIIは、Mk-IIIという名前ではあるものの、現在運用中のGSLV Mk-IIとはまったく異なる新型の機体だ

インドのロケットの中ではもっとも強力なロケットで、静止トランスファー軌道に4tの打ち上げ能力を持ち、同国の主力ロケットとして、商業衛星や惑星探査機、そして有人宇宙船の打ち上げに使うことが計画されている

ロケットは両脇に固体ロケット、中心に液体ロケットを装備する構成で、見た目はH-IIAロケットやアリアン5ロケットなどと変わらないが実は両脇こそが第1段で、この固体ロケット部分のみで離昇する。そして中心の第2段(他のロケットであれば第1段に相当する部分)は空中で点火される

第2段は非対称ジメチルヒドラジンと四酸化二窒素を使うヴィカス・エンジンを2基持つ。ヴィカスはPSLVやGSLV、GSLV Mk-IIで使用されているが、2基束ねて使われるのは初めてとなるその上には液体酸素と液体水素を使う第3段が載る

今回の初打ち上げでは、第3段は同じ寸法、同じ質量の模造品が搭載される。したがって地球を回る軌道には乗らないサブオービタル飛行になる

またロケットの先端には、ISROが開発中の有人宇宙船の試験機CAREが搭載される。CAREはCrew Module Atmospheric Re-entry Experimentの頭文字から名付けられており、直訳すると「乗員モジュールの大気圏再突入の実験」という意味になる

CAREは打ち上げ後、高度126kmで分離され、そのまま落下して大気圏に再突入し、3つのパラシュートを展開して着水する。

着水地点はインドのポートブレア沖約600kmの、ベンガル湾内に予定されている。ロケットの離昇からカプセルの着水までの総飛行時間は17分間とのことだ

今回の試験の結果によっても変わるだろうが、現段階では、GSLV Mk-IIIの軌道飛行は2016年に行われる見通しだ

参考 sorae.jp  2014.12.12

【関連する記事】