iPhone6sのSIMロックを解除すると

iPhone 6s発売からまもなく半年ということで、発売日に購入したユーザーから順次可能になるSIMロックの解除。あらためてSIMロックとはなにか、どういうメリットがあるかを紹介する
昨年9月に登場したiPhone 6s/iPhone 6s Plus。発売からまもなく半年ということで、ドコモ/au/ソフトバンクからiPhone 6sを購入したユーザーもSIMロック解除が可能になる。

そこであらためて、SIMロック解除とはなにか、どうやってするのか、SIMロックを解除するとなにがうれしいのかなど、Q&A形式で解説する。

Q1 そもそもSIMロックって何?

A1 購入したキャリアのSIMでのみ使えるよう、端末に設定が加えられている

iPhoneに代表されるフラグシップ級のスマートフォンは、本来は7~12万円程度する高価な製品なのだが、それでは一般のユーザーがなかなか手が出しにくい

そこで各キャリアは自社での一定期間の利用を前提に、端末価格を割引して販売している(毎月の料金への割引分も含む)。そのような端末では、購入後すぐに契約を解除して、他キャリアに移行できよう、他社のSIMが使えなくする設定を端末に施している。これがSIMロックと呼ばれているものだ。海外でもキャリアが端末を販売する場合、同様のSIMロックがかかっていることは多い

なお、最近のiPhoneでは、キャリアとの契約が必要ではなく、SIMロックがかけられていない、いわゆるSIMフリー版のiPhoneもアップルから購入できる。

Q2 SIMロックを解除するとどういうメリットがある?

A2 格安SIMのほか、海外旅行時に安価な現地SIMが利用可能に

端末のSIMロックを解除すると、購入時のキャリアから提供されているもの以外のSIMでも利用可能になる。

ただ、Androidスマートフォンでは、ドコモから発売された端末はドコモのネットワーク、auから発売された端末はauのネットワークと、購入時のキャリアのネットワークに最適化されており、音声通話やデータ通信が可能としてもエリアや性能が限定されるのが一般的だ。

それに対してiPhoneは、少ない種類のハードウェアで多数のキャリアや国での販売に対応するのが前提となっており、汎用性が高い(実際にドコモ/au/ソフトバンクで販売されているiPhone 6sは中身は基本同じ)そのためauから購入したiPhone 6sをSIMロック解除をすればドコモのSIMで利用することも可能で、機能的にもドコモ版(やSIMフリー版)と同等になる

ただし、料金的に明白にメリットがあるのは、格安SIMや海外での現地SIMを利用するケースだろう月3GBの高速データ通信を月1000円といった格安料金で利用できる、いわゆる“格安SIM”の多くはドコモから回線を借り受けて提供されているが、SIMロック解除したiPhoneでは問題なく利用可能になる

また、海外旅行時に国際ローミングを利用すると、高額な料金が適用されるが、安価で購入できる現地キャリアのプリペイドSIM(多くの国で旅行者向けに用意されている)を、SIMロック解除したiPhoneに挿して使えば、やはり通信料金の節約が可能だ

なお、ドコモ版iPhoneについては、SIMロック解除をしなくても、ドコモネットワークを利用した格安SIMは問題なく利用できる

Q3 どのiPhoneでSIMロック解除が可能?

A3 iPhone 6s/iPhone 6s Plus以降が対象。さらに購入から半年経過していることが必要

2014年末の総務省によるガイドラインの改定で、2015年5月以降に発売する端末について、キャリアがユーザーからの求めに応じて、SIMロックを解除することが義務化されたつまりこれに該当するiPhoneは現時点ではiPhone 6sとiPhone 6s Plusのみ。まもなく発表されるとウワサされる、新iPhoneも当然対象になるはずだ。

逆に発売日がそれ以前であるiPhone 6やiPhone 5sを2015年5月以降に購入してもSIMロックの解除は不可能だ。

さらにもう1点条件があり、SIMロック解除の手続きは購入直後は不可能で、約半年(180日後など)の経過後に受け付ける形になっている。iPhone 6sが発売されたのが9月25日なので、発売日に購入したユーザーから順次可能になるわけだ。

ちなみにドコモのみは、過去にSIMロック解除の手続きをした回線であれば、直近の手続きから6ヵ月が経過していれば、いつでも可能としている。

Q4 SIMロック解除はどうやって行なう?

A4 キャリアショップでも可能だが、ネット経由なら無料で簡単

SIMロック解除の手続きはキャリアショップでも受け付けてくれるが、混雑していれば待つ必要があるし、手数料もかかる(3240円)。前述のガイドラインでは、ネット経由での手続きは無料で行なうことを求めており、実際に3キャリアとも無料で可能だ

具体的な方法は「My docomo」など、各キャリアのサポートページに情報が記されているが、まず端末を識別するためにIMEIという1台ごとに付けられた番号が必要になる。このIMEIは[設定]→[一般]→[情報]とアクセスすることで確認できる

また、もう1点注意したいのが、知人などから譲られた中古端末やすでに回線を解約している場合。ドコモとソフトバンクは購入者本人であれば解約から90日以内、auはそもそも購入者以外でも可能で、それぞれキャリアショップで手数料を払うことで手続きができる(購入後半年の経過も同時に必要)

Q5 SIMロック解除のデメリットはある? とりあえずしておいたほうがいい?

A5 デメリットは基本的にない。中古ショップの下取り時にプラスの可能性も

SIMロックを解除をしても、現在契約中のキャリアのSIMは変わらずに利用できるので、デメリットは基本的にないはず。また、ネット経由であれば手続きは無料なので、格安SIMへの移行や海外旅行の予定を考えていない人でも、とりあえずSIMロックを解除しておくのはありだろう

ただ、新iPhoneを購入した際、旧端末の下取りに出す人も多いはずだが、キャリアのサービスではなく、中古携帯ショップで売却する場合は、SIMロックが解除されていると下取り価格が上乗せされる、購入後半年以上経ったiPhoneはSIMロックが解除されていることが下取りの条件になる、といった状況が今後発生する可能性はある

文● ドロイドさん(アスキースマホ総研)

アスキー2016.03.19

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