Iphoneの中国販売→米国を超す

米アップルは今週、iPhone(アイフォーン)の中国での販売が昨年初めて本拠地の米国を上回ったと発表するとみられている。スマートフォン市場の勢力バランスが変化していることが明確になりつつある。

アップルは昨年、中国最大のネットワーク事業者である中国移動通信集団(チャイナ・モバイル)との取引と10月のiPhone6の販売開始で中国での存在感を高めた結果、iPhone販売で転機を迎えたと複数のアナリストはみている

スマートフォン販売で世界最大の韓国・サムスン電子がつまづき中国の小米(シャオミ)が低コストを武器に急速に台頭するなかiPhoneは中国での市場シェアを拡大している

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は2013年、中国市場はやがて同社の最大の収入源となり、米国を追い抜くとの見通しを明らかにしていたiPhoneは既に同社の売上高全体の半分以上を占めており、利益額では比率はさらに高い

■中国、iPhone販売全体の36%占める

UBSの複数のアナリストは、アップルは明日予定されている第1四半期(14年10~12月期)の業績発表のなかで、中国がiPhoneの販売で全体の36%を占めており、米国の24%を既に上回っていることに触れるとみている。UBSによれば、前年同期間の販売台数では米国が全体の29%、中国が22%だったという

コンサルティング会社クリエーティブ・ストラテジーズのアナリスト、ベン・バジャリン氏は、世界最大のスマートフォン市場である中国でのアップルの勢いについて「既に好調な年になっており、後は積み上げていくだけだ」と話す。「中国でのアップルの成長の余地は(米国の)それより大きい

同氏は、中国で数カ月以内に発売予定の腕時計型ウエアラブル端末「アップルウオッチ」で、新規アップル顧客の同社への「忠誠心」が増す可能性が高いとも付け加えた。「アップルの業績拡大にとって中国市場がいかに重要かを示しているのは確かだ」

中国のモバイル市場の成長スピードは、ますます飽和状態に近づいている米国市場より速いが、その一方で、アップルは中国政府が突きつける課題に直面してもいる。中国での直近のiPhoneの発売が、規制当局による検査で1カ月近く遅れた。

アップルにとって、中国は以前にも増して重要な市場になっているが、主にグーグルのソフトのアンドロイドを使用した低価格のスマートフォンが中国市場で依然優勢であることに変わりない

参考 日本経済新聞 2015.01.26

 

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