Googleを支えるYouTube

Googleは 2015年7月16日に2015年第2四半期(4~6月)の決算を発表したYouTubeとモバイル検索が好調で売上高と純利益とも2ケタ成長となり、市場予測を上回った

■Googleの収入のうち90%以上が広告収入

第2四半期の連結売上高は前年同期比11%増の177億2,700万ドル。純利益は同17%増の39億3,100万ドル。営業利益は同27%増の48億2,500万ドルと2015年第2四半期は絶好調だった。広告収入は同11%増の160億2,300万ドルで、当期もいつものようにGoogleの収入のうち90%以上を広告が占めている

地域別の売上でみると、アメリカが45%でイギリスが10%であり、残り地域が45%である。この地域別売上はここ数年変化がなく、相変わらず売上の半分以上を英米2か国、その大半がアメリカに依拠している

■Googleの広告収入を支えるYouTube

Googleの収入の90%以上が広告収入であるのはいつものことであるから珍しいことではない。その収入の射程が市場の予測に到達するかしないかだけである。今回の2015年第2四半期の決算のポイントは「主力の検索事業のほか、モバイル検索が好調であり、さらにYouTubeやプログラマティック広告の成長」であるとCFO(最高財務責任者)のルース・ポラット氏がコメントしている

■世界最大の動画プラットフォームYouTube

モバイル検索も好調であるが、今回はYouTubeでの広告収入増も言及された2015年でサービス開始10年を迎えた全世界でYouTubeには月間10億人が訪れ、1分間に約300時間分の動画がアップロードされている75 か国、61 の言語にローカライズされており全世界での1 日あたりの動画視聴時間は数億時間、視聴回数は数十億回である平均視聴時間は昨年比50%増の40分以上とのこと

YouTubeは現在、全世界の動画のプラットフォームになっており、良い悪いは別にしても、あらゆる動画がアップされており、多くの人がアクセスしているアメリカではケーブルテレビの視聴時間よりも長くYouTubeが閲覧されているとにかくどのような動画でも音楽でも、まずはYouTubeで検索するという人が世界中で多いそしてYouTubeでは過去の閲覧履歴からユーザーの好みに合わせて、似たような動画を推薦してくれるのでついついその動画をクリックしてしまうこともある

またYouTubeでは動画の前や途中で広告が流れるが、十数秒であれば我慢できるそしてこのTrueView広告(クリックしなくてもユーザーが一定秒数を視聴すれば料金が発生する)がYouTubeを支えており2015年第1四半期(1~3月期)の業績発表時には、YouTubeのTrueView広告が大きく伸びており、YouTubeの広告収入拡大に貢献していると説明した

日本でもテレビは見ないけど、スマートフォンやPCでYouTubeは見るという人も多くなってきているPCの前で作業をしようとして、ついついYouTubeで動画を見ていたら時間が経ってしまったという経験は誰にでもあるだろう

またフィリピンやインドネシアなどの新興国の地方では、テレビはないという家も多い。しかしスマートフォンの普及や無料や低価格のWi-Fiが普及してきたことによって、動画のほとんどはYouTubeで見ているという人が非常に多くなってきている今後は英米以外の新興国も重要な広告収入源になっていくだろう

■まだしばらくは広告への依存が続くGoogle

さらに国内外でYouTubeに動画をアップして収入を得ている人も増加してきており、動画の数は増加しており、それに伴って広告収入も増加するというYouTubeのエコシステムは世界規模で拡大している。Googleにとって売上の90%が広告収入であるから、世界中から多くの人にアクセスし利用してもらう必要がある。

日本だけでなく全世界で10年にわたって『YouTube』は子供から大人まで生活の中での欠かせない動画再生のプラットフォームにまでなった。そしてこれからもYouTubeでの動画と視聴者、視聴時間も増加していき広告収入は増加するだろう。YouTubeとモバイルで稼いだ多額の広告収入を使って、Googleは次の収益になる事業や企業を探してきて積極的に投資や買収をしているこのGoogleのビジネスモデルはまだしばらくは続くだろう売上の90%以上が広告であるGoogleにとって、広告以外での売上や新たな収益源となる事業にシフトするのは容易なことではない

参考 佐藤 仁 2015.07.20

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