Facebook 、若者離れ→おやじの道具

インターネット関連サービス提供の株式会社セレージャテクノロジーの調査によると日本国内のFacebook登録者は昨年11月時点で約2400万人だという。そのうち、実際に利用しているアクティブユーザーはおよそ半数と推定されている。TwitterとFacebookのアクティブ率(月に1回以上利用)は、50~60%で推移している。90%を超えるLINEと比べると、“登録はしているが利用していない”ユーザーが多いことがわかる。

検索エンジンマーケティングサービスなどのグローバルマーケティングを展開するアウンコンサルティングが発表した世界40カ国対象のFacebook人口推移によると、ユーザーが世界的に減少傾向であることが明らかになった。今年1月の調査では、昨年9月の調査以降Facebookユーザー数が増加したのは中国とアラブ首長国連邦だけで31カ国では減少していた

利用しなくてもアカウントを削除しない人が多いため、ユーザー数は増えているが、特徴的なのは、10~20代前半のユーザーが激減していることだFacebookが普及し始めてから時間がたっているほど、その傾向は顕著だ。例えば、1年前に米国では10代の利用者は7割を超えていたが、半年後には45%にまで減少している

最もアクティブ率が高いSNSはLINEだが、急速に利用者を増やしているのはInstagramだ。写真や動画を共有することに特化したサービスで、最近では多くの芸能人や著名人がブログに替わって私生活の写真を公開しており、それを目当てに登録する人も増えているようだ

また、米国ではPinterestも大学生を中心に利用者が増えている。20代の若い社会人の間では、TumblrやLinkedInといったSNSも人気が高まっている

Facebookはおじさん・おばさんの道具?

そもそも、大学生の交流を目的として始まったFacebookから若者が離れる理由はどこにあるのかその理由のひとつは、「SNS疲れ」だ

2004年にサービスを開始したmixiは、急速に普及してSNSブームを巻き起こしたが、多くの人とインターネット上でつながることで、常に人の目を気にするようになって疲弊するというユーザーが続出した。同様の現象は、ほかのSNSでも見られた。つまり、Facebookも利用者が増えすぎ、あまりにも多くの人とつながったため、利用することに疲れた人が多いと考えられる

また、圧倒的多数が利用していることで、会社の上司や取引先の人ともつながり、プライベート利用をしにくくなったという声もよく聞く。さらに、業務連絡などもFacebookのメッセージを介して送られてくるようになって開くのも嫌だという若者も増えているようだ。ほかにも、親が使っているからやめたという若者も急増している

いまや大学生たちの間では、「Facebookはおじさん・おばさんの道具」という認識のようだ。授業にLINEを利用している大学や、サークル・クラブ活動などの連絡にはグループウェアを利用するなど、若者の情報共有アイテムは多岐にわたり、ひとつのソフトに縛られなくなっているということもFacebook離れを加速させている理由だろう

そんななかでFacebookは、改革を試みているように見える。日々細かく仕様には変化が加えられている。友人の動向が逐一伝わるように改良され、コミュニケーションも取りやすくなってきている。さらに、今後は動画共有に注力するという

最近は、動画共有アプリの人気が急速に高まっている。特に「MixChannel」は中高生女子の半数以上が利用しているといわれている。文章や写真では物足りないのかもしれない。Facebookの動画注力の方針は、そのような傾向を察知してのものだろう

アクティブユーザーが減っているとはいえ、まだFacebookの市場規模は大きく、商業価値は高い状態にある。実際に、タイムラインを見ていると非常に多くの企業広告が流れてくる。今まで、数多くのSNSが普及しては勢力を落としていった。Facebookは、再度盛り返して衰退を防ぐことができるのか、今後の動向を注視したい

参考 Business Journal  2015.09.17

 

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