50代から準備→超熟年バイト

「『おっちゃん、僕な』って、何人もの子供が毎日のように話しかけてきます。低学年の子ほど発想が豊かで意外性に富んでいる。この仕事に就いて、若返った気分ですよ」

こう話すのは、農機具メーカーを60歳で定年退職した大阪府在住の高田良雄さん(仮名・69歳)。4年前から小学校の警備員をしている。

高田さんは定年後、シルバー人材センターに登録。農機具の説明書を作る仕事を3年続けた。65歳の時、シルバー人材センターから今の仕事を紹介され、「楽そう」と引き受けた。特に子供好きではなかったが、想像以上に面白く、刺激的な毎日だという。

定年後も働き続けるシニアが増えている。厚労省の「60歳以上の常用雇用者」によると、2005年は約100万人だったが、13年には250万人。定年後も働ければ、生活も楽になるし、生きがいも生まれる。自分を劇的に変えられるような仕事であればなおいい。問題はそれを見つける方法なのだが、昨今の「キーワード」は「50代からの準備」である

定年を迎える前から準備をしていた人は強いですよ。周囲にそれとなくアピールしていますから。知人のツテを頼るのが効率のいい仕事の探し方なのです」と言うのは、シニアライフアドバイザーの松本すみ子氏。ここでもうひとつのキーワード、「ダブルワーク」が出てくる。現役のうちからアルバイトなどを始めるのだ

モスバーガー五反田東口店には60歳以上のシニアスタッフが何人も生き生きと働いているが、「『在職中から本業と両立して』という人も何人かいます」(広報部)と聞いて驚いた。同じモスバーガーでも、五反田東口店は店舗面積が大きいので、レジならレジ、調理場なら調理場と専念して仕事ができる。ローテーションで回されない分、シニアもオタオタすることなく、じっくり仕事に取り組めるそうだ。こういった仕事を選べば、定年後も道が開ける

高齢者に特化した人材サービス会社として1990年に設立された「マイスター60」を頼るのもいいだろう。
「職務能力や仕事への向き合い方で自己理解が進んでいる人は、無駄のない就活ができますよ。自己評価が実際以上に高い人が希望通りの仕事を見つけるのは簡単ではない

参考 日刊ゲンダイ 2015.01.04

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