26歳女子が選ぶ→彼氏の条件

10代の頃から身体をはって愛と契について研究してきた下田美咲さんが、男性に対して「一目置いた」「惚れた」と感じたエピソードを中心に、下田さんのユニークな持論を展開していく本連載。第3回目は、男性の外見についてです。「外見に手間ひまかけていない男はずうずうしい」「彼氏には、必ずインソールを入れてほしい」と言い切る下田さんのその真意とは?

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好みの男性のタイプは?」と訊かれたら、私はいつもこう答える。
ギャル男

すると100発100中で「えっ」という反応をされるし、結構な確率で「ナルシストが好きなの?」と訊かれる。世間は、ギャル男に対して、「常に鏡ばっかり見て髪型を気にしてチャラチャラしてる自分大好き人間」と思っているけれど、それはとんでもない勘違いだと思う

●ギャル男のこと、みんな勘違いしてる

だって、ギャル男というファッションあの外見には、とても手間ひまがかかる。あんなに時間をかけて髪の毛をスタイリングしたり、カラコンを入れたり(絶対に裸眼の方が快適なのに)、履くのにも脱ぐのにも時間がかかる服を着たり、一日に何度も前髪を直したり、前髪が崩れていないかを確認するために鏡を探したり。これはどう考えても、自分のことを「イケてる」と思っている人が取る行動ではない。

ありのままの自分を素敵だと思っていたら、こんなにも手間ひまのかかる生き方をするわけがなくて、「寝て起きたままの自分じゃ全然ダメ、カッコよくない。やれるだけのことして、少しでもマシになりたい」という気持ちがなければギャル男にはならないし、なれないし、ギャル男を維持できない

ギャル男とは、ナルシストの逆で、コンプレックスの文化だ。ナルシストに関して言えば、それは起きてすぐ出かけられる系の男性のことだと思う。一日に鏡を一度も見ないような人。髪型で言うと、坊主。

ありのままの自分をヨシとしているだなんて、そのままで大丈夫だと思っているだなんて、とんでもないナルシストだな、と思うそれに比べて、ギャル男のように身支度に時間がかかる男子ってとても謙虚だと思う。自己評価が低くて、可愛い

外見に手間ひまかけていない男はずうずうしい

男性の、見た目に関する手間ひまに関しては、かかっていればかかっているほどいい。女々しいとは少しも思わない。どちらかと言えば、手間ひまをかけていない男性のことを、ずうずうしいと思う。そのままで良いと思っているだなんて、ずうずうしい

過去の彼氏のなかには、普段からファンデーションを塗り、眉毛を描き、なんなら涙袋とホクロも描くという私よりもかなり手の込んだメイクをしていた人もいたし、そもそも私がカラコンを入れるようになったのは、かつての彼が「今日は美咲ちゃんの分のカラコンも持ってきたよ。目、お揃い」と言ってデートに私の分のカラコンまで持ってきてくれたことがキッカケだ(私はギャルだった時代がないため、ずっとカラコン文化がなかったのだが、そんな経緯ではじめてカラコンをしてみたらすごく気に入って、24歳というかなりの遅咲きで使い始め、彼と別れた今も愛用している)

そんな手間ひまの中でも、私が特に好きなのはインソールだ。あの、靴の中に仕込む、身長を高く見せる秘密兵器。コンプレックス感をとても感じる。可愛い

だから彼氏には、必ずインソールを入れてほしいと思う。これは身長の問題ではない。高かろうと低かろうとインソールは入れてほしい。可愛いから

過去に好きだった男子の中には、インソール3枚重ねの人もいたツワモノだ、と思った彼は5cmのインソールを3枚重ねで入れていて、15cmの身長アップを成功させていたさらには外側にも厚底が付いたブーツを履いている時もあって、そのバージョンだと20cm近くのサバ読みだった。もちろん歩きにくいので、歩き方は変だったし、走ることができないから、走らないと間に合わなそうな時は一緒に諦めた

全然いい。予定していた映画なんて観れなくていいから、インソールの方を大切にしてほしい。靴を脱げないから海にも行けなかったけれど、全然いい。コンプレックスって、その人の味になると思うし、一番の面白みだと思う

●「ねぇ、今日もインソール入れてるの?」

身長が低い場合のインソールは当然として(入れてくれないとこちらが困る。ヒールが履けない。そこは思いやりとしてインソールを入れてくれ、と思う)、ある時、身長180cmくらいあるのに常にインソールを入れていた彼がいた。

このパターンは、わりと珍しい。見た目に手間ひまをかけることが普通であるギャル男業界でも、インソールは「さすがに入れない」という人も多い中で、この彼のその徹底した見た目へのこだわりが私は気に入っていて、会った時に「ねえ、今日もインソール入れてるの?」と訊くことにハマっていた

その日も、いつものように「ねえ、今日もインソール入れてるの?」と訊いた。近所のびっくりドンキーで食事をし、お会計待ちをしている時だった。さっきまで家で一緒にダラダラしていて、ハンバーグを食べるためだけに外に出たから、とくに見た目が大切な日ではないけれど、きっと彼ならインソールを入れているはずだ、と思い、楽しい気分で質問をした

すると彼は、「うん。当たり前じゃん。入ってない時ないよ」と言い、さらにこう続けた

「だって、せめてやれることは全部やらないと、俺と一緒にいることを選んでくれている美咲ちゃんに失礼でしょ顔もスタイルも限界があるからイケメンにはなれないけど、インソールなんて入れればいいだけだしね。やれるだけのことをやって、1番マシな自分でいるようにしておくことは、俺と一緒にいることにしてくれている女の人への思いやりだよね。入れるに決まってる!」

インソール男子って最高だと思う

下田美咲

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