2015年→為替予想

2014年は年後半で円安・ドル高が急激に進んだ一年だった。2015年の為替展望を考える前にまずは2014年の相場を簡単に振り返ってみたい。

2014年の前半は大きな動きはなく、100円台前半で推移していた。堅調な米国の景気を背景に夏ごろから次第に円安・ドル高に振れはじめ、110円で落ち着きを取り戻そうとした際に、10月31日に日銀による金融追加緩和策の発表が行われた。これにより株高・円安に加速がつくこととなった。その後、第47回衆議院選挙で自民党が大勝し、円安・ドル高の大きな流れは変っていない。なお、円の下落率は、世界でもロシアのルーブルの下落率に次ぐ2番目隣っている

■2015年の為替相場の行方は

2015年の為替の行方はどうなるのだろうか。話題は米国の「利上げ」となるだろう米国経済は非常に好調で今後もまだまだ継続すると予想されている。そこで、これまで実施されてこなかった利上げがそろそろあるのではと予想する向きが多い。いつ利上げが実施されるかは不明であるが、2015年の半ばから後半にかけて実施されそうだ。米国はこれまで10年にわたり利上げを実施してこなかった。今回実施されるとすれば、市場に与えるインパクトは相当大きなものとなる。米国はこの利上げを乗り越えていけるかによって米国の景気が落ち込むか、堅調に推移していくかが決まってきそうだ

米国経済の行方次第ではあるが、米国の利上げにより景気が堅調に推移していけば、円安・ドル高の流れは継続されるものと推測される。むしろ、これまでは米国金利に変動がない中で円安・ドル高が進行していたが、米国で利上げが実施されるならば、円安・ドル高の流れは決定的なものとなってきそうだ

国内におけるイベントは、4月に統一地方選挙、9月には自民党総裁選が控えている。第47回衆議院選挙と異なりこれらは予定されている選挙であるため、大きな番狂わせはないだろう。安倍晋三首相の経済対策であるアベノミクスの対策が争点となることが予想され、ここで政権交代等が生じれば、為替相場も大きく振れそうではある。

■2015年の世界経済のここに注目!

世界経済に目をやると、米国以外はあまり順調ではない。欧州での大きなイベントは、2月にいまだ債務が膨らみ続けるギリシャで大統領選が、5月にはEUからの離脱を望む声が高まっているイギリスで総選挙が、12月には債務危機から脱したが依然として高い失業率に悩むスペインで総選挙が予定されている。イギリスでEUから離脱するかどうかの国民投票が開催され、仮にEUからの離脱が決まった場合は、為替の波乱要因になりそうだ

今後、2014年に急激に進行した円安・ドル高の流れを日本及び米国政府が容認し続けるとは思えない。緩やかな円安・ドル高であれば容認したかもしれない。しかし、夏から冬にかけての数ヶ月で一気に円安・ドル高になったため、日本、米国いずれか、もしくは双方が何らかの介入をしてくると予想される

また、原油価格が高値から半値近くまで値を下げたことが日本の貿易収支にプラスに働いている。これらを受けて、円安・ドル高の流れは修正されるだろうが、まだまだ米国経済が堅調なうちは円安・ドル高の流れを反転させるのは難しいだろう

2015年も円安・ドル高が続くと輸入業者は厳しい業績になるものと思われる。為替の影響を受ける企業は特に、今のうちから為替予約等でき得る対策をしっかりと検討しておきたいものだ。

参考 ZUU online 2014.12.28

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