高額コラーゲン商品の嘘

●コラーゲンの話は全部嘘なのか?

さて、コラーゲンビジネスのお粗末な舞台裏の話をしてきましたが、では実際にコラーゲン商品を食べて「肌が綺麗になった」「関節痛が治った」という話があるのは、まったくのデタラメなのでしょうか?

体を構成する総タンパクの1/3がコラーゲンであり、コラーゲンを生成するのに必要な成分であるアミノ酸は、インスタント麺やファストフードなどで食事を済ますことの多い現代の日本人には不足している人が多いというのは事実です

例えば厚生労働省が行っている『国民健康・栄養調査』では、日本の成人は男女ともに1日に数十グラムのタンパク質をとっており、その半分が動物性タンパクですが、どうしても食べやすい肉を食べがちになり、コラーゲンの摂取量は、男女ともに2〜3gを下回っているといわれています

コラーゲンは動物のほぼ全身に分布しています中でも皮膚、腱、骨には含有量が高いのです例えば二束三文でスーパーや精肉店で売られている鶏皮などは重量の70%がコラーゲンです。また、すじ肉や硬い魚の肉のスジもコラーゲン線維です

しかし、硬くてあまり美味しいとはいえない部分に多く含まれるので、現代社会の食生活では、栄養素としてコラーゲンの摂取不足になりがちです

これらのアミノ酸を動物由来のゼラチンから摂取することで、大量のアミノ酸摂取が可能になり(しかもローカロリ−)その結果、代謝が正常に戻り、体内での結合組織を始め、多くの臓器や皮膚に至るまで、本来あるべき姿に戻せるというのは嘘ではありません。

実際に、ゼラチンを1日に5〜10g摂取したヒトの臨床例では、関節痛の低減や、肌や爪に潤いが出るといったものが確認されています。

要するに今まで、不健康な食生活を送っている人が、「コラーゲンゼリー」と称した高額商品を買って、摂取することは、結果的に栄養状態の改善につながり、皮脂の分泌が正常になったり、関節痛が低減したりといった有効な作用が見られるということは、起こり得るわけです。

これが、コラーゲン商品が長年支持されているカラクリなのですが、当然何千円、何万円とする価格には根拠がまったくありません。

●コラーゲンで究極のダイエットメニュー

ゼラチン自体は体に悪い成分ではなく、むしろ適度に摂取することは健康維持に良いことがわかりました(当然、個人差もあるので、万人にという意味ではありません)。

しかし、だからといって、年間を通して何万円もただのゼリーにお金を払うのはもったいないとしかいえません

ネットで検索すれば、コラーゲン粉末は格安で手に入ります。それに難消化性デキストリンもセットにすると、手軽にダイエット食品がつくれます

難消化性デキストリンは、市販されているほとんどのコラーゲン商品に含まれている陰の立役者ですこの成分は、腸内でほとんど代謝されずに糖分と絡み合い、その結果食物繊維として働くだけでなく、整腸効果および血糖値を安定させる働きがあります。人によってはおならが出やすくなったり、おなかがゆるくなる場合もありますが、毒性などはありませんから、試してみる価値はあります。

使用法としては、朝晩、ホットコーヒーやホットミルク、電子レンジで温めたフルーツジュースでもなんでもいいので、そこにゼラチンと難消化性デキストリンを各5g溶かして飲むだけです米を炊くときに入れても、味噌汁に入れてもいいのです。要するに、なんらかのかたちで食生活に取り入れるだけです

これで何千円、何万円もするダイエット食品と同じ効果があります。それでも何も効果がなければ、高い商品に手を出しても、何も効果がないといえます。

参考 Business Journal 2014.01.14

 

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