高さ3メートル隆起→北海道の牧草地

長さ80メートル、幅20メートル 土壌凍結が原因?

 【陸別】町上陸別の牧草地で、高さが最大3メートルほど隆起している箇所が見つかった沢に沿って長さは約80メートル、幅は広い所で約20メートル。専門家による現地調査はまだ行われておらず、正確な原因はわかっていない。地元の関係者は首をかしげている。

陸別川沿いの林道を入った山あいの牧草地で、最も近い民家から約5キロ離れている。冬期間、人が立ち入ることはほとんどないが、今月上旬、通り掛かった地元の農家が、牧草地が小高く盛り上がっているのを見つけた。特に、沢の上流から下流方向にかけて高くなっており、最も高い部分は3メートル以上も地面が上昇しているという

土地を所有する男性の息子で酪農業畠野康洋さん(36)は「このように牧草地が隆起したのを見たのは初めて」と驚く。昨年11月に見回りをした際は特段、異常はなかったという。町産業振興課は「町内でこのような例は聞いたことがない」と話す。

隆起の原因について、写真を見た帯広畜産大の土谷富士夫名誉教授は、寒気で土壌が凍結して隆起する凍上と推測している。「寒さと水、土質の三つがそろった珍しいケースで、国内では見たことがない規模だ」と語った。一方、寒地土木研究所(札幌)の倉橋稔幸上席研究員は「写真を見る限り、山間地で発生している。地滑りの可能性もあるのではないか」とみている。

町は数回にわたって状況を確認したが、人家から離れているため、詳細な調査を行う予定はないという。(牧之段英樹)

北海道新聞2016.04.21

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