骨粗鬆症や尿漏れ→アラフォーの世代

更年期に気をつけなければならない症状や病気には、女性ホルモンであるエストロゲンの低下により起こる、ホットフラッシュ、骨粗しょう症、尿漏れ、乳がんなどがあります。ここでは、その原因と対処法についてみてみましょう。

◆ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)
更年期には卵巣の機能が低下し、卵巣ホルモン(エストロゲン)の分泌が急に減少するため、エストロゲンの分泌を促す卵胞刺激ホルモン(FSH)とのバランスが崩れ、自律神経の調節が上手くできなくなります。その結果、ホットフラッシュなどの症状が現れると考えられています
ほてりを感じやすいのは特に、顔や首などの上半身です顔に多くの汗をかく、首筋・脇・胸など上半身に集中した異常なほどの発汗も、更年期症状の1つであり、時・場所かまわず多量の汗に悩まされます。運動している時ではなく、寝ている時、普通に生活している時でも異常に発汗することがあります。

●ホットフラッシュの対処法
携帯用の「汗ふきとりシート」などでこまめに汗を拭きとるだけではなく、首筋を冷やすだけでも不快感がやわらぐことがあります。また症状がひどい場合は、不足しているエストロゲンを補うホルモン補充療法(HRT)により、症状を緩和することが出来ます。
また、この時期は、個人をとりまく家庭や社会の環境の変化(心理社会的変化)も著しく、これらが複雑に関与して発症している場合もあります。そういった場合には、ホルモンを補充するだけでなく、カウンセリングや向精神病薬を用いる、漢方薬を用いる、などのアプローチも必要になってきます。

◆動悸、息切れ、めまい
動悸、息切れ、めまいも更年期特有の症状(不定愁訴)のひとつです。エストロゲン減少による自律神経の乱れは、心臓の動きを管理している交感神経と副交感神経にも影響し、突然の動悸、息切れ、めまいを起こすと考えられています。

●動悸、息切れ、めまいの対処法
基本的には更年期障害に対する治療法であるHRTを行うことで、これらの症状も軽減していきます。

◆骨粗しょう症
骨粗しょう症は骨密度が低下してスカスカになり、骨折しやすくなる病気です。とくに閉経後の女性に多くみられますが、これにはエストロゲンの働きが大きく影響しています
エストロゲンには骨をつくる働きがあります。骨は常に破骨細胞による骨吸収(古い骨を壊す)と、骨芽細胞による骨形成(新しい骨をつくる)をくり返しています。エストロゲンは主に骨の形成を助ける働きがありますが、エストロゲンの分泌量が減少すると、骨吸収が進み、骨がスカスカになっていまいます。これが骨粗しょう症です

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●骨粗しょう症への対処法
バランスの良い食事と適度な運動をすることが大切です。骨をつくるにはカルシウムが必要ですので、日ごろからカルシウムを多く含む食品を摂るように心がけましょう
さらにカルシウムから骨をつくる過程では、ビタミンD、ビタミンKが必要ですので、これらも意識して摂るようにします。また、骨は適度な刺激を与えることで、強く丈夫な骨になります。従って、適度な運動も骨を強くすることに役立ちます。激しい運動は難しいかもしれませんが、ウォーキングなどの適度な運動を毎日続けることが効果的です
しかし、どんなにカルシウムなどの栄養素や運動に気を付けていても、エストロゲンがなくなると骨吸収がすすみ、骨形成がおいつかない状態になります。更年期以降は、骨量のチェックも定期的に行うことが大切です。

◆腹圧性尿失禁=尿漏れ
お腹に力がかかって膀胱が圧迫され、尿道がしっかり閉じられないことで起こる腹圧性尿失禁を尿漏れといいます。更年期以降の尿漏れには、いくつかの原因があります。
閉経によりエストロゲンの分泌量が減少することで、尿道や膣の血液量が減少し、全身的にも新陳代謝が低下します。また、エストロゲンとは直接関係ありませんが、骨盤内の臓器を支える筋肉も衰え始め、支持力が低下します。このような様々な変化により、尿道や膀胱の機能が不安定になり、頻尿、膀胱の違和感、尿漏れなどがみられるようになります。
さらに、出産を経験した女性は、分娩で骨盤底の筋肉や線維組織などを損傷していることがあり、性器脱(膣の入り口から子宮や膣壁が脱出している状態、子宮が裏返って脱出している状態を特に「子宮脱」といいます)を起こすことがあります。すると子宮や膀胱を支えていることが難しくなり、尿漏れを起こすのです

●尿漏れへの対処法
セルフケアとしては、骨盤底筋トレーニングがあります。まず、肛門と骨盤底筋全体を、おならを我慢するようなイメージで締めてみます。この時、肛門括約筋(肛門のまわりの筋肉)が固くなっていれば、骨盤底筋も一緒に動いています。これが基本動作です仰向けに寝て足を肩幅に広げ、膝をたてます。そのまま身体の力を抜き、5つ数えながら骨盤底筋をゆっくりと締めます。そのまま5秒間キープし、その後はゆっくりと力を抜いてリラックスします。これを10回で1セット、毎日行います。骨盤底筋トレーニングは尿漏れ対策としてだけではなく、ヒップアップ効果も期待できますのでおススメです

◆乳がん
閉経と乳がんが直接関係しているわけではありません。
ただし、更年期障害の治療の1つとして行われるHRTにより乳がんリスクが高くなることが分かっており、HRTを行わない女性と比べ、1.26倍ほどリスクが高いといわれています。この場合に発症する乳がんは、早期発見できれば予後が比較的良いタイプであることが多いのですが、やはり定期的な検診が必要です
乳がんになるリスクには他にも、出産経験が無い、乳がんになった家族がいる、肥満である、糖尿病に罹ったことがある、などもあります。HRTも乳がんのリスクにはなりますが、これらのリスクほど高いものではありません。HRTをしているいないにかかわらず乳がん検診は大切なので定期的に受けるようにしましょう。

●乳がんへの対処法
早期発見がもっとも大切です。
乳がんはセルフチェックで見つかることも多い病気で、およそ5~6割はセルフチェックでみつけた、というデータもあります。まずはセルフチェックのやり方を覚えましょう

1.お風呂上りに鏡の前に立ち、両腕の力を抜いて身体の脇にたらし、左右の乳房の形や大きさの変化、乳輪から乳首周囲の皮膚のへこみやひきつれ、ただれなどをチェックします。
2.両腕を高く上げて、先ほどと同じことをチェックします。
3.仰向けに寝て、乳房の内側、乳房の外側、わきの下、乳頭などをくまなく触れながら、
しこりや「いつもと違う感じ」があるかどうかをチェックします。
閉経後であれば毎月同じ日に、閉経前であれば生理が終わってから5日目くらいを目安に、月に1度はセルフチェックを行う習慣を身に付けましょう。特にHRTを受けている、あるいは他のリスクに心当たりがある場合は、セルフチェックは乳がん早期発見のために重要です
また、セルフチェックだけでは見つけられない乳がんもありますので、医療機関や健保保険組合、自治体などでの乳がん検診を定期的に受けておきましょう。

参考  Mocosuku編集部 2015.01.30

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