養殖アユに大豆タンパク→コスト削減

近年の魚粉高騰を受け、和歌山県内水面試験地(紀の川市)は、魚粉の割合を減らしたアユ養殖の低コスト餌を開発した代替として大豆タンパク質を加えることで、魚粉を4割減らすことができた。通常のものより成長が良くなる傾向であることも確認した

県内のアユ養殖は、紀ノ川や富田川流域を中心に、十数業者が年間千トン前後を養殖しており、全国で1位を争う産業となっている近年、魚粉価格が高騰、養殖業者から低コスト餌の開発を求める声が相次ぎ、開発が急がれていた

この研究は2012年度から14年度の3年間で行われた。試験では、市販されている魚粉含量50%の配合飼料と、そこから魚粉を4割減と6割減にして代わりに大豆タンパク質を加えたものを比較この結果、4割減では市販の飼料よりやや成長速度が速く6割減ではやや成長が遅かった血液成分で健康状態を検査したが異常は見られなかった魚粉の単価は変動が著しく予測しにくいが、大豆タンパク質を加えることで1割程度のコストダウンが期待されるという

また、10~15センチ(20~30グラム)ほどに成長したアユの配合飼料に、クロマグロの内臓の残りかすで作ったエキスを添加したところ、成長が約10%良くなったというさらに健康増進効果があるとされる、脂肪酸の一種ドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)がアユに多く含まれるようになったことから、今後の販売戦略にも利用できるとみている
中山仁志副主査研究員は「養殖業者に対して安価な低魚粉飼料の普及を進めていきたい」と話している。

参考 紀伊民報 2015.06.27

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