食べ過ぎたら→24時間断食

2015年、皆さんはどんなスタートを切りましたか? 新年会や歓迎会で、あるいはおせちやお餅の残りなどをつい食べ過ぎ、運動不足で太ってしまったという人も少なくないのでは。そんな人におすすめなのが、24時間断食で細胞の大掃除をすることです

僕たちの体には、細胞のクオリティをコントロールするために、「オートファジー」という細胞のお掃除システムが備わっています。オートファジーとは「オート(=自分自身)」と「ファジー(=食べる)」を組み合わせた造語で、日本語では「自食作用」と呼ばれます。日々代謝を繰り返している僕たちの細胞には、古くなった部品や不要な物質がたまります。これを放っておくと細胞や遺伝子のクオリティを保つことができなくなり、病気や老化の原因になりますこの不要なものを自分自身で食べて分解し、細胞の大掃除をするシステムがオートファジーです

オートファジーは細胞内を丸ごと掃除するシステムなので、ばい菌やミトコンドリアなどの大きなものまで一掃できますまた、最近では「これはごみ、これはごみじゃない」と判別して選択的に片付けるシステムもあることがわかってきました

こうしたお掃除システムを日頃から活性化することこそ、細胞の若さと健康を維持するポイントです。実際、アルツハイマー病も脳細胞にβアミロイドというタンパク質の一種が過剰にたまるのが原因と考えられていますし、心不全も心筋細胞のオートファジーがうまくいかなくなることと深く関係していることがわかってきました

そして、このオートファジーのはたらきを最も低下させてしまうのが、食べ過ぎです食べ過ぎた後になんとなく体の調子が悪く感じるのは、オートファジーがストップしてしまうからとも考えられます

逆に、飢餓状態をつくってあげると、オートファジーが活性化します。約24時間断食をすると、オートファジーが活性化され、細胞内の不要なものが分解され始めるといわれています24時間断食はアンチエイジングにおいてもプラスの方法として科学的に考えられています。また、カロリス(腹七分目の食事)や運動をすると体が飢餓状態と勘違いして長寿遺伝子のスイッチが入り、体のさまざまな防御システムが活性化しますが、オートファジーもその一つ。やはり日頃からおすすめしているカロリスや運動を実践することが大切ですが、つい食べ過ぎてしまった時などには、24時間断食で飢餓状態をつくるというのもよい方法です

 

体調が悪くて食欲がないときこそおすすめ

24時間も断食するのは空腹でつらい」と思うかもしれませんね。でも24時間には睡眠時間も含めてよいので、たとえば夕食を夜7時に食べてそのまま何も食べずに眠り、翌日の朝7時に起きれば、ここまでで12時間の断食です。週末などで少し遅くまで寝ていられれば、12時間以上はクリアできます。あと数時間、何かに没頭して過ごせば達成できる時間です

おすすめは、体調が悪くて食欲がないときにやってみること。オートファジーをすると病原体も一気に掃除してしまえるので、体調の悪いときこそ24時間断食のチャンスでもあります。僕自身はなかなか体調が悪くなったりしないけれど、万一、風邪やインフルエンザなどにかかったら「しめしめ」と思って、水分だけで過ごすようにしています

体調の悪いときに24時間断食を実践してみると、細胞の不要なものが分解されて排泄されるためか、「(食べないことで)なんて体調がよくなるんだ!」と体感できます。そうすると不思議なもので、普段からおなかいっぱい食べようとは思わなくなります。ぜひ挑戦してみてください。

日頃から断食のチャンスを狙ってみよう!

そもそも僕たちは、睡眠時間をはさんで1日1回、小規模な断食を行っています。日頃から8時間断食を意識するとよいのですが、夜遅くに食べたりすると朝食までに8時間の間隔が空かず空腹感を感じないため、オートファジーがストップしてしまうのです。24時間断食を習慣化するのはなかなか難しくても、まずは夕食を早めに済ませ、日常的な細胞のお掃除をしっかりするように心がけましょう

僕も手術が長引いたりして夕食を食べ損ねてしまったときなどは「断食のチャンスだ」と思って、そのまま寝てしまい、あと1食抜いて24時間断食につなげるようにしています。働き女子のみなさんも、忙しいと1食食べ損ねてしまうことはよくあるのでは。そういうときはチャンスなので、夜遅くなってから食べたりしないで、そのまま寝てしまいましょう

ただし、断食するときも水分だけはしっかりとらないと脱水につながるので水はこまめに補給するように注意を。また、24時間以上やると、エネルギー補給のために筋肉が分解されるので、せっかく運動してつけた筋肉が減ってしまいます。筋肉の保持もエイジングに対抗するためには大切なことなのでやりすぎは禁物。なにごとも過ぎたるは及ばざるがごとし。1か月に1回、多くても2週間に1回くらいまでに

参考日経ウーマン オンライン 2014.01.21

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