韓国経済→世界最下位に転落

 韓国経済はついに「世界最低」に-。米調査会社ニールセンが発表した今年4~6月期の世界の消費者景況感指数で、韓国の指数は調査対象60カ国中、初の最下位に転落した輸出も内需も不振で若者の失業率も高止まるなか、中東呼吸器症候群(MERS)の感染拡大がとどめを刺した。MERSの“終息宣言”を前倒しするなど悪あがきする朴槿恵(パク・クネ)政権だが、世界の「独り負け」から脱却する展望は開けない

ニールセンは2005年から四半期に1度、各国の消費者心理を調査している。指数が100を超えると消費者の楽観論が優勢で、100を下回ると悲観論が多いことを示す。参加60カ国の平均値は96で、前回の1~3月期の調査から1ポイント悪化した。

主な順位(別表)をみると、1位のインド(指数131)、2位のフィリピン(同122)、3位のインドネシア(同120)のほか、タイ、中国、香港、ベトナムなどアジア勢が上位を席巻した

日本の指数も前回調査から1ポイント改善の「83」で、順位も37位と2ランク上昇したのに対し、韓国は「45」と前回から1ポイント悪化し、前回の59位から最下位の60位に転落してしまった

事実上の財政破綻状態で社会生活も混乱したギリシャが「53」で57位、ロシアとの紛争が続き、前回調査で最下位だったウクライナにも逆転を許した。

韓国メディアによると、調査では、韓国人の86%が「現在は不況だと感じている」という

韓国はこれまでの調査でもワースト5前後での低迷が続くなど、消費者は悲観的だったが、最下位になったのは初めて。その要因の一つがMERSだ

5月に韓国初のMERS感染者が確認されて以降、計186人が感染し、うち36人が死亡。外国人観光客は大きく減り、韓国当局は6月から7月前半にかけての観光収入が前年同期比で約11億2000万ドル(約1390億円)減少したと推計している。

韓国銀行(中央銀行)が23日発表した4~6月期の国内総生産(GDP)の成長率(速報値)は前期比0・3%増と、1~3月期の0・8%増から減速が鮮明になった

こうしたなか、世界保健機関(WHO)の基準に基づく正式な終息宣言は8月下旬以降と見込まれているのに、朴政権は今月28日に早くもMERSの「事実上の終息宣言」を行った。国際機関の正式な宣言を待たずに政府が発表するのは極めて異例の事態だ。

韓国政府関係者は23日の記者会見で「WHOの終息宣言が金科玉条ではない。韓国なりに状況を評価したいとの声もある」と“韓国流”の解釈をしてみせたが、東北大の賀来満夫教授(感染症学)は「陽性の人がまだいる現段階で『事実上の終息宣言』は早い。韓国社会に大きな衝撃を与えた出来事だったので、立ち直りたいという気持ちが先行しているようだ」と指摘する

ただ、韓国経済の足を引っ張っているのはMERSだけではない。4~6月期の民間消費は前期比0・3%減少し、設備投資は0・4%の増加にとどまった内需の面でも、家計の負債が高水準にあるなか、15~29歳の若者の6月の失業率は10・2%にも達している

そして為替の円安ウォン高や中国経済の減速もあって輸出も減少が続く

企業業績も低調だサムスン電子や現代自動車など大企業の業績が悪化しているだけでなく、韓国金融研究院によると、営業利益で利息を支払えない「限界企業」の比率は中小企業を中心に37%にも達しているという

 韓国経済も朴政権も八方ふさがりの状態だ

参考 夕刊フジ 2015.07.31

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