韓国型75トン級液体エンジン組み立て

韓国航空宇宙研究院(航宇研)が推力(発射体を押し上げる力)75トン級宇宙ロケット用液体燃料ロケットエンジンの歴史的な初の試験モデル組み立てを終えた今年から始まる燃焼試験が順調に進めば、韓国は2020年に予定された月探査船はもちろん、今後、韓国国内でいつでも衛星を打ち上げる能力を確保できる今回のエンジン開発を主導したキム・ジンハン航宇研発射体エンジン開発団長は「75トン級液体エンジンは純粋に我々の力で開発した初の宇宙発射体用の主エンジン」と紹介したキム団長は韓国型ロケット(KSLV-2)の心臓である国産液体エンジン技術の研究を進めている

韓国型ロケットは75トン液体エンジン4基からなる1段目、75トンの液体エンジン1基を搭載した2段目、7トン級液体エンジンを装着した3段目で構成される1段目の推力300トンはソナタ級乗用車200台を空に押し上げることができる力だ75トン液体エンジンは1.5トン級人工衛星を宇宙空間に打ち上げるために欠かせない技術だ。韓国はこうした大型ロケットエンジンを製造できず、最初の宇宙ロケット「羅老(ナロ)」当時、ロシアの技術を借りなければならなかった。液体エンジンの技術確保が国内宇宙開発の成敗を握るカギという評価が出る理由だ。米国、ロシア、欧州連合(EU)、中国、日本、インドなど宇宙開発先進国はすべて独自のエンジン技術を保有している

数千個の部品で構成されたエンジンは人間が予測するのが難しい小さな宇宙と同じだ。異常振動現象とエンジンの爆発につながる燃焼不安定現象はロケット開発者を悩ませた。失敗と向き合う根気と執念が結局、輝きを放った。キム団長は「燃焼不安定現象を解決できず、2年近く頭を悩ませた」とし「5種類のエンジンモデルを開発し、15回以上も実験を繰り返し、ようやく問題を見つけ出した」と述べた。

今回公開された75トン級の液体エンジンは試験用モデルだ。しかし歴史的に最初の75トン級エンジンという意味で「75トンエンジン1G」と名付けた。1は最初、Gは地上用モデルという意味だ。キム団長は「一時は『ウレ(雷)』エンジンと呼ばれていたが、今はそのように呼ばない」とし「今後、宇宙開発に活用するエンジンであるだけに、国民の公募を通じて名前をつけることを考えている」と話した。

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航宇研は14日、全羅南道高興(コフン)羅老宇宙センターにこのエンジンを移した。しかし越えるべきヤマはまだ残っている。韓国型ロケットに使用されるには144秒以上の燃焼に成功しなければいけない。キム団長は「エンジン内部でケロシン(燃料)と液体酸素(酸化剤)が一定比率で正確に混ざって火花を出さなければいけない」とし「エンジンを作動した後の5秒がエンジンの成否の基準になるだろう」と述べた。航宇研は計39基のエンジンを製作し、260回以上試験をする計画だ。キム団長は「燃焼試験が順調に終われば来年12月に2段型の試験用ロケットを打ち上げ、2019年、2020年と3回にわたり韓国型ロケットを打ち上げる計画」と説明した

※本記事の原文著作権は「韓国経済新聞社」にあり、中央日報日本語版で翻訳しサービスします。

中央日報日本語版  2016.03.21

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