韓国のMERS→拡大の原因は病院の空調?

韓国を襲っている中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの最初の感染者が入院し、感染拡大の中心地となった平沢聖母病院は、ソウルの南方約56キロ、平沢市の工業地帯にある

5月半ば、この病院の医師らは、インフルエンザのような症状で入院した68歳の男性の病因が分からず、3日間首をひねるばかりだった。男性は当時、中東から帰国したばかりだったことを明らかにしていなかった男性はその後、ソウルのもっと大きい病院でMERSに感染していることが判明し、隔離された。だが、それまでの間に聖母病院で30人以上が2次感染した

12日現在で感染者は126人に達し、このうち10人が死亡した。新たに感染が確認された中には39歳の妊婦もいる。専門家が調べている疑問の1つは、中東でのこれまでのケースに比べて急速に感染が拡大したことだ。原因調査に当たっている専門家チームのあるメンバーは、聖母病院の空調システムが適切ではなく、院内感染しやすかった可能性があると指摘した空気を再循環させる空調が感染拡大を助長したのかもしれないという

MERSコロナウイルスは、2012年にサウジアラビアで初めて発見された比較的新しいウイルスで、どのようにして感染が拡大するかはまだはっきり分かっていない。世界保健機関(WHO)によれば、密接な接触がなければMERSがヒトからヒトに感染することはないという。

もう1つの疑問は、これまでのところ韓国での致死率が中東に比べはるかに低いことだ。中東では感染者の40%前後が死亡している。韓国では7人が完治している。WHOは、ウイルスに大きな変化が生じたのかどうか世界で調査が進められていることを明らかにした

平沢聖母病院の入院患者は、みな他の病院に移された。玄関には、5月31日付の貼り紙があり、「当病院は感染症の拡大を阻止するため一時閉鎖されます」と書かれてあった。11日朝の時点でMERS感染が疑われ隔離されている人は全国で約3800人、そのうち10%が平沢市の住民だ。隔離者のほとんどは自宅隔離で、入院しているのは一部死者のうち3人は聖母病院で感染している

参考 ウォール・ストレート・ジャーナル 2015.06.12

【関連する記事】