韓国に迎撃システム→存在感高める米

米国の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル」(THAAD)の韓国配備に向け、米韓両国が協議開始で合意したことに、ロシア外務省は10日、懸念を表明した朝鮮半島での米国の存在感を高める上、自国の核戦力の弱体化にもつながりかねないためだ。北朝鮮の長距離ミサイル発射が米国のミサイル防衛(MD)計画推進の呼び水になったことにも、いらだちを強めている

THAADは、発射された敵の弾道ミサイルが大気圏に再突入する段階で迎撃するMDシステムの一種。従来、韓国は中国の反発などからTHAAD配備に慎重だったが、相次ぐ北朝鮮の軍事的挑発を受け、米国との協議開始を決定した

これに対し露下院のコモエドフ国防委員長は7日、「朝鮮半島における米国のMD展開はロシアの核戦力の脅威となる」と述べ、米韓の合意を批判した。THAADは北朝鮮のミサイルに対抗するものだが、最終的にはロシアの核戦力の封じ込めにつながりかねないとの懸念が背景にある

さらに露外務省は同日、「(北東アジアでの)ブロック政策や軍事的対立を進めようとしている者を利する」と述べ、ミサイルを発射した北朝鮮を非難し、いらだちをあらわにした

ロシアは以前、北東アジアでの米MDの展開については北朝鮮の脅威が存在することから、ある程度容認する姿勢を示していたしかしウクライナ問題やシリア危機による欧米との関係悪化を受け、方針を転換。昨年末に改定された「国家安全保障戦略」では、アジア太平洋地域を含むMD計画に対しても反対する姿勢を明確に打ち出した

専門家は「ロシアには欧州に配備されたMDと、北東アジアのMDにより“挟み撃ち”にされるとの懸念がある」と指摘している

   参考産経新聞  2016.02.11
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