静岡県の石を選定

日本地質学会(井龍康文会長)は10日、全国47都道府県で発見、採取された岩石、鉱物、化石をそれぞれ「県の石」として選定して公表した。本県では、岩石に富士山の宝永山火口の「赤岩」、鉱物に下田市の河津鉱山の「自然テルル」、化石に掛川市から袋井市の北部にかけて分布する「掛川層群大日層の貝化石群」が選ばれた。

赤岩は赤褐色の火山灰や小石が積み重なった層1万数千年前よりも古い時期の富士山の山体が宝永噴火(1707年)に伴う隆起によって表面に現れたとされる自然テルルは石の中に埋まっている数ミリの薄い平板状の結晶で、金属の光沢がある1970年に河津鉱山で初めて発見された新しい鉱物「河津鉱」に含まれる掛川層群大日層は約200万年前に浅い海域で堆積した砂と泥の地層。絶滅種のモミジツキヒガイなど多くの海生生物の化石が含まれている

県の石選定は、2018年に創立125周年を迎える同学会の記年事業の一環で、市民の地質への関心を高め、ジオパークの盛り上げなどにも貢献する狙いがある。14年から会員や一般に石の推薦を呼び掛け、約2年かけて選定した

同学会の調査では、都道府県の花や木はほぼ全てにあったが、「県の石」を制定していると回答した自治体はなかった。同学会は「日本は複雑な地質構造を持つ世界でも特異な場所一般市民にも大地の性質や成り立ちに関心を持ってほしい」としている

@S[アットエス] by 静岡新聞2016.05.10

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