阿蘇の草原を守ろう

世界最大級のカルデラに広がる阿蘇草原を考えるフォーラムが11日、電気ビル共創館(福岡市中央区)で開かれた阿蘇草原再生協議会の高橋佳孝会長が「生物多様性に富む地域だが、近年は農家の高齢化によって、一部でヤブ化が進んでいる」と課題を語った

阿蘇の草原は2万2千ヘクタールと国内最大の面積を誇る。千年以上前の平安時代から牧場として使用され、野焼き、採草、放牧を繰り返してきた。このサイクルの結果、草原が維持され、多様な生態系を育んできた

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一方、現在は畜産農家の高齢化と後継者不足が進み、野焼きができないエリアが増えているという

この状況に、環境省は昨年4月、草原学習館を完成させた。高橋氏は同館での野焼きボランティアの研修や環境学習の様子のほか、世界遺産登録を目指す現状などを報告した高橋氏は「阿蘇草原は筑後川を通じて九州北部に水を供給している。草原の魅力や機能を広く知ってもらい、ボランティアに参加してほしい」と訴えた

講演後、九州経済連合会名誉会長、松尾新吾氏(九州電力相談役)や九州観光推進機構会長の石原進氏(JR九州相談役)、川崎隆生・西日本新聞社社長らのパネルディスカッションも開かれた。

産経新聞  2016.03.12
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