遺伝子を切る→光で制御する

細胞の中にある遺伝子を切るタイミングを、光で制御する技術を開発したと、東京大の佐藤守俊准教授(光遺伝学)らが科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」で発表した

遺伝子を切り貼りして改変する技術は「ゲノム編集」と呼ばれる難病の治療法の開発や、生命科学の研究にも役立つ成果という

ゲノム編集は、遺伝子を狙った場所で切る「はさみ」役の酵素を細胞に入れ、遺伝子を切り貼りする佐藤准教授らは、酵素の「はさみ」を二つに分けた状態にして、青い光に反応すると二つが結合するたんぱく質をつけたこの酵素を細胞に入れても遺伝子は切れないが、細胞に青い光を当てると「はさみ」が復活して遺伝子を切り、光を当てるのを止めると遺伝子を切る反応も止まる

光で「はさみ」を使ったり止めたりできるこの技術を応用すれば、遺伝子を切り貼りしたい細胞だけに光を当てて遺伝子を改変することなどが可能になるという。山本卓・広島大教授(ゲノム生物学)は「ゲノム編集技術を発展させる重要な成果だ」と話している。

参考 読売新聞 2015.06.21

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