道の駅の宅配ロッカー、再配達ロス減へ

留守で受け取ることができなかった宅配便の「再配達」によって生じる多大な経済的損失を減らすため、国土交通省が地方の「道の駅」に荷物を一時保管する宅配ロッカーを設置する実証実験を行うことが4日、分かった。宅配事業者からメールなどで通知されたパスワードを入力してロッカーを解錠し荷物を出して受け取る仕組み。近く参加事業者を募集し秋ごろから実験を始め、平成30年度以降の本格運用を目指す

宅配便の再配達に要する労働時間は年約1・8億時間に上ると試算されている労働人口の減少による人手不足が進む中、「再配達ロス」の削減は大きな課題となっている

宅配事業者は再配達を減らすため、都市部でコンビニエンスストアや駅などに宅配ロッカーを設置しているが、地方では普及していない。物流拠点が遠く再配達ロスも大きい地方での宅配ロッカーの効果を検証するため、住民が自動車で立ち寄りやすく地域の拠点になっている道の駅で実証実験を行うことにした。今年度は1カ所で行い、来年度は複数箇所に拡大する

受け取り方法は、(1)不在ならロッカーで保管(2)最初からロッカーで保管(3)営業所に持ち帰り、希望に応じてロッカーで保管-の3通りを想定。ロッカーは複数の事業者が共通利用できるものを目指す

利用件数やリピート率などに基づき、再配達の削減効果を分析するほか、設置場所としての道の駅の適性を検証し、本格運用に向けた課題を探る

ネット通販の普及などを背景に、26年度の宅配便の取り扱いは約36億個と、21年度から約15%増加しうち再配達は約2割を占める再配達のために、ドライバー約9万人分の労働時間に相当する年約1・8億時間(国交省試算)が費やされており、生産性低下の大きな要因となっている

産経新聞2016.06.05

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