通信キャリア→ドコモTOP10

WPPグループのマーケットリサーチ会社「ミルウォード・ブラウン」が毎年算定し発表しているブランドバリューランキングが今年も発表された。その中でもグローバルレベルで競争変化のはげしい、通信キャリアのセクターのベスト10をご紹介したい。ランキングとともに具体的なブランド評価額も表示していく。(すべてUSドル表示)

10.NTT ドコモ 112億2300万ドル
10位はご存知NTTドコモで、日本勢としては唯一ランキングされている。国内での状況を考えるとNTTドコモだけが優位性を保っているようにも思えないが、今回の調査ではベスト10にランクインしている。

9.Telstra 127億100万ドル
テルストラは、オーストリア最大の公共・民間所有の通信会社。欧州圏のみならず豪州でもサービスを展開しており、グローバルブランドとしての布石となっている。

8.Orange 173億8400万ドル
オレンジはフランステレコム傘下の携帯電話事業者。2006年からグループ統一して「Orange」ブランドを使用しているため、ブランド認知は急激に高まる結果となっている。この1年間では12%のブランド資産の増加を実現している

7.BT 179億5300万ドル
BTはブリティッシュテレコムが社名を変更し、BTグループとなったもの。かつては国営会社だったが今では民営化されている。現在170カ国で事業を行っており、その売り上げの40%はグローバル事業部門の収益となっている。この1年では17%ほどのブランド評価を上げている。

6.Movistar 212億1500万ドル
モビスターは中南米やヨーロッパの一部で事業展開を行っている、テレフォニカ傘下の携帯事業会社。スペインでは2200万人以上が加入している人気キャリアである。独特のMの字となるロゴの認知度も高く、6位に堂々ランクインされている。

5.Deutsche Telekom 338億3400万ドル
Tモバイルはドイツテレコムの携帯電話サービスブランドとなり、T-COMは固定電話のサービスとして広範に認識されている。ヨーロッパでの知名度はきわめて高く、ブランド評価も高い位置をキープし続けている存在だ。この1年では18%の評価額増加を獲得している。

4.Vodafone 384億6100万ドル
ボーダフォンは日本でのビジネスこそ、ソフトバンクに売却して撤退しているが他国では広範に携帯電話ビジネスを続けており、知名度は高い存在となっている。ブランド資産的にはすでに高止まりにあり、この1年で6%ほど評価額が伸びている。

3.China Mobile 598億9500万ドル
巨大市場中国をベースに躍進を続けているのがチャイナモバイルだ。加入者も引き続き増加中であり、そのブランド価値はさらなる上昇の途上にある。今年1年間では20%のブランド評価額の増加を獲得している。

2.Verizon 860億900万ドル
ベライゾンは米国ニューヨークに本拠を置く大手通信事業者。ボーダフォンとの米国合弁事業であったベライゾンワイヤレスもボーダフォンからの買いとりを行い、完全子会社化することでブランディングはより統合されたものとなっている。直近ではAOLの買収でも話題となっており、名実ともに米国を代表する通信ブランドだ。この1年でブランド評価は36%上昇するという躍進ぶりを見せている。

1.AT&T 894億9200万ドル
AT&Tは全米最大手の電話会社。インターネット接続や映像コンテンツサービスも提供しており、他を圧倒する知名度を持つ。日本にも進出したが、部分的に事業を売却するなど日本国内では同社のブランド力はいまひとつわかりにくい。しかしながら、本国アメリカでは絶対的な地位を確立しており、今年も15%のブランド評価の増加を獲得している

こうして見ると、通信事業はすでに固定・携帯ともに成熟化しつつあり、M&Aによる事業の統合化が、次なるステージになってきていることが垣間見える。ブランディングもそうした視点でいかに効率的かつ効果的に実現できるかが、競合他社との差別化ポイントとなるだろう。また通信事業者のブランディングは、特定の国や地域を越えるグローバルな展開を視野に入れていることも顕著だ。

参考 (ZUU online 編集部) 2015.06.06

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