複数の獲物を把握し追跡→コウモリ

一晩で何百匹もの昆虫を捕らえるコウモリは目の前の獲物だけでなく、その先の獲物まで把握しながら飛行していることを、同志社大などの研究チームが11日までに発見したこうした能力の解明は、自律的な飛行を行うドローンの制御などへの応用が期待できるという。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

日本で広く分布するアブラコウモリは、超音波を使って蚊などの微小な昆虫を、短いときには1秒未満の間隔で次々と捕食する

同志社大の藤岡慧明助手らの研究チームは、数値シミュレーションを用いて、コウモリが2匹の獲物を追う際、どのような飛行ルートを取るのが、獲物を両方とも捕らえる確率が高いかを計算目前の獲物に一直線に向かうのではなく、2匹目の獲物を超音波で見失わないようにしながら飛ぶ方が、結果的に2匹とも捕らえる確率が高いことが分かった

その上で、多数のマイクを並べて超音波の発信源を特定できる装置を使い、野生のコウモリが超音波を出しながら昆虫を捕食する様子を観測コウモリが1.5秒未満の短い間隔で獲物を連続して捕食できたときは、シミュレーションと同様、2匹目の獲物にも注意を向けながら飛行経路を選択していることが分かった

藤岡助手は「複数の対象に次々と注意を向けながら移動するロボット技術にもつながると思う」と話している。

時事通信2016.04.12

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