薬用化粧品と化粧品の違いって何?

近年、メンズコスメ市場は活況を呈しており、化粧品を使う男性も増えてきました。しかし、化粧品に興味があっても、「知識がなくて選べない」という男性も多いのではないでしょうか。

化粧品と一口に言っても、種類の違いがあります。化粧品の中には「薬用化粧品」と表示されているものがあること、お気づきでしょうか?

「薬用」と表示あるものとないもの、一体どこが違うのでしょうか。一般化粧品と薬用化粧品の違いについてご紹介します。

一般化粧品との違い

化粧品」は薬事法にのっとって「化粧品」と「薬用化粧品」に分類されています

「化粧品」は“清潔にする”、“美化する”、“魅力を増す”、“健やかに保つ”などの目的で使用される製品とされています

一方で「薬用化粧品」は化粧品としての効果に加え、“肌あれ・にきびを防ぐ”、“美白”、“デオドラント”、“殺菌”などの効果を持つ有効成分が配合され、医薬部外品として位置づけられています

つまり、有効成分が含有されているか否かが大きな違いとなります。しかしながら、この判定・許可するのは、厚生労働省の管轄で、製造業者が勝手に「薬用化粧品」を謳って販売することはできません(もちろん、「化粧品」も製造認可を届け出して製造販売しています)。

■「化粧品」と「医薬品」の中間に位置する「医薬部外品」

「薬用化粧品」=「医薬部外品」ですが、「医薬品」とは異なります医薬品は治癒を目的とされていますが、「薬用化粧品」は効果効能が穏やかである半面、治療ではなく“予防”が目的となります。また、万人がその効果効能を期待できるものではありません

■選び方と注意点

では、化粧品を選ぶ際に「薬用化粧品」のほうが良いのでしょうか?

もちろん予防目的という点では、美白効果やニキビ予防などの有効成分が薬事法に準じて配合されているので、選ぶ目安にはなります。ただし、2001年の薬事法改正の際、「化粧品」は全成分の表示が義務づけられましたが「医薬部外品」は全成分表示が義務付けられていませんつまり、有効成分は配合されてはいるものの、肌に良くない合成香料や合成色素が配合されている場合もあり得るのです

もし、体質的に“かぶれやすい”、“敏感肌”だと思う方は、自分が何の成分に反応するかを認識しておかないと「薬用化粧品」だからと言って安心はできません

また、「薬用化粧品」においては、有効成分の制限のほか含有量の規定がありますたとえば美白有効成分のビタミンCは3%含有量の制限がありますので、これ以上ですと「医薬部外品」ではなく、「化粧品」となってしまいます

つまり、有効成分は多く配合されているにもかかわらず、効果効能が謳えないばかりか化粧品の括りになる製品もあるのです。また、この厚生労働省が取り決めた基準通りに有効成分が配合されていても、医薬部外品の申請をしていなければ、単に「化粧品」として発売されているのも事実です

このようなからくりがある中で、私たちが化粧品を選ぶ際に、まず自分の肌の状態を理解し、どのような目的で使いたいのか、また配合成分の情報を得て、本当に自分に合った化粧品はどれなのか、しっかり選ぶ目を持ちたいところです

参考 nikkan Care.ism 2015.07.19

 

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