蓄電池連携家電を強化するシャープ

シャープはエネルギー関連製品を単品ではなく、エネルギーソリューションとして提案する取り組みを強化「ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)実現」を提案の軸に据え、太陽光発電、クラウド蓄電池、クラウドHEMS、エコキュート、さらには蓄電池連携家電まで含めたホームエネルギーソリューションを訴える

ZEHとは家庭内の消費エネルギーより、家庭内で作ったエネルギー量の方が多くなる家のことを示し、政府では「2020年に標準的な新築住宅(の過半数)でZEHを実現する」としている他、「2030年には新築住宅(の平均)でZEHを実現する」という方針を示しているこれらをより手間なく低コストで、実現するためには、家庭内のさまざまな省エネ技術や創エネ技術の進歩とともに、これらを組み合わせてエネルギーを最適に蓄積し活用できるようにすることが求められる

シャープでは2015年に太陽電池事業などをエネルギーソリューション事業としてまとめ単品だけではなくソリューションとしての提案へ転換を進めようとしている。具体的には、太陽光発電システムやエネルギ―を管理する「クラウドHEMS」、エネルギーをためる「クラウド蓄電池」、エネルギーを賢く使う「蓄電池連携家電」などの個々の製品とこれらを組み合わせた提案である(図)。

既に同社では、クラウドHEMSやクラウド蓄電池システムとともに、蓄電池と連携してエネルギーをかしこく使うことを目指した「蓄電池連携家電」シリーズを展開第1弾として2015年12月に直流電力と交流電力の両方を利用可能なエアコン「DCハイブリッドエアコン」を発売。さらに、2016年夏には第2弾製品として、蓄電池と連携し、停電時でも蓄電池の電気を活用して運転できる「非常時対応冷蔵庫」も投入するなどラインアップを強化していく方針だ

今回発表したのは、これらの土台となる「クラウド蓄電池」の新製品である。設置や使い勝手をより高めることでシステム導入をより容易にしたことが特徴だ。

●コンパクトタイプと大容量タイプの蓄電池システム

新製品は、クラウドHEMSと組み合わせることで、電気の使用状況や天候に応じて最適なエネルギーマネジメントができるクラウド蓄電池システムで、コンパクトな4.2kWh(キロワット時)タイプ「JH-WB1621」と、大容量の8.4kWhタイプ「JH-WB1622」の2機種を2016年6月1日から順次発売する

「JH-WB1621」は、従来機から体積比約34%の小型化を図り、業界最小クラスのコンパクトサイズを実現横幅を50センチメートルに抑え、スペースが限られた住宅にも設置しやすくしたことが特徴だ「JH-WB1622」は、横幅70センチメートルのコンパクトなボディながら8.4kWhと大容量化。従来機では、大容量化を図るためには蓄電池が2台必要だったが、同機を利用することで1台設置が可能となるという。加えて、従来機比約1.5倍の長寿命設計により、約1万2000回(従来機は約8000回)の充放電を繰り返しても初期の約70%の容量を維持できる。リチウムイオン蓄電池セルには、リン酸鉄リチウムイオンを採用し、動作温度は0~40度としている

 これらの機能向上により、設置のハードルを下げることで、住宅用蓄電池市場全体の活性化にも取り組んでいく方針である

スマートジャパン2016.04.05

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