芸舞妓「カワイイ」だけではない→豪写真家

オーストラリアの写真家が、芸妓や舞妓ら京都の花街に生きる人たちを捉えた写真集を自費出版した京都の伝統文化に引かれ、3年前から撮影を始めた。「西洋の社会に同じものはない時代が変わっても存在し続けていることは尊敬に値する」と花街の魅力を語る
■「正しい知識広めたい」
ロバート・ヴァン・コエスベルトさん(64)心理カウンセラーとして長年働き、7年前に退職した好きだった写真の世界に本腰を入れ、年間の数カ月は海外で活動している小さい頃から日本の文化に興味を持っていた
写真集は「Geiko&Maiko of Kyoto」祇園甲部(東山区)や上七軒(北区)など、五花街全てで撮影した。ベテランの芸妓が舞台で見せる「細部まで計算された見事な美しさ」や、舞妓の「何気ないしぐさにある美」などを表現したかったという
舞妓を撮ることから始めたが、次々に興味が広がった。演奏を担う地方や長唄の師匠、着物のデザイナーや元芸妓も訪ねた。「芸妓や舞妓は、花街という土に根付いている花だと思う。たくさんの人の思いが循環し、花街の社会が成り立っている」と話す
花街に関わる行事や言葉を解説した文章も英語で執筆した。「外国人の中には、芸妓や舞妓について誤解している人もいる。『カワイイ』や『エキゾチック』だけではない正しい知識を広めたい」と語る
写真集は159ページ、5千円。写真展が4月2日まで中京区河原町通三条下ルの丸善京都本店で開かれている。5月12~22日は東山区祇園町北側の鍵善良房でも写真展を開く。いずれも入場無料。

京都新聞2016.03.24

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