舞妓の着物を破く→外国人マナーに懸念

京都市を訪れた観光客数が2年連続で過去最多を更新するなか、22日の市議会経済総務委員会で、観光客の増加が市民生活に与える影響を懸念する声や地域経済への効果を疑問視する意見が相次いだ。市は観光客のマナー向上に取り組む姿勢や経済効果の分析を進める考えを示し、理解を求めた。
■地域経済への効果、市議から疑問視も
外国人が町家の格子でたばこの火を消したとの声も聞く舞妓の写真を無理やり撮ろうとして着物が破れたとの話もある」。平山貴大市議(自民党)は、外国人観光客の増加で起きているトラブルを訴えた市観光MICE推進室の高畑重勝室長は「市にも苦情は寄せられている」と述べ、外国人向けに日本でのマナーを記したリーフレットを配るなどの対策を示した
中野洋一市議(民主・都みらい)は「観光ルートの市バスが満員状態で、地元に住んでいる人が肝心な時に乗れない」と指摘した。高畑室長は「観光地と暮らしの場を両立させることは重要だ。政策の議論を深めたい」と答えた
市によると、2014年に市内を訪れた観光客は5564万人で、これまで過去最多だった13年より7・8%も増加。外国人宿泊客数も62%増の183万人と大幅に伸びている
観光客が市内で使う「観光消費額」も8・9%増の7626億円に上ったが、蔵田共子市議(共産党)は「観光消費額が市内経済に与える波及効果を分析しているのか」とただした。市側は「算定に時間と経費がかかる。現段階では分析できていない」とした上で、16年度には観光が市内の製造業や商業などほかの産業に与える効果を数値で公表する方針を明らかにした
西山信昌市議(公明党)は観光客の急増について「一般の市民からすると困っている点もある」とし、「市民と一丸となって観光都市として成長するためにも市民の声を聞く場や調査が必要だ」と訴えた

参考 京都新聞 2015.06.22

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