舛添知事、崖っぷち→各会派徹底追及へ

東京都の舛添要一知事(67)が崖っぷちに立たされた都議会の各会派が6月1日開会の定例議会で、舛添氏の「政治とカネ」の疑惑を徹底追及する準備に着手したのだ。舛添氏は13日午後の定例会見で疑惑を説明、辞任を否定したが一連の疑惑で「セコイ」「卑しい」「小さい」というイメージが定着した舛添氏への都民の不信感・嫌悪感は限界に近づきつつある

「精査が終わったらコメントします」「全体を精査してから」「とにかく全体を調べる」

舛添氏は12日夜、BSフジの番組「プライムニュース」に生出演し、自身の疑惑を追及され、こう語った。政治資金に関するやりとりが行われた約40分間で、「精査」を20回、「調べる」を24回も繰り返した

身の進退については「まずは疑惑の説明に全力を尽くす。全力を挙げて都民のために働く」と辞任を強く否定した

最大の焦点は、週刊文春が報じた舛添氏が2013年と14年の正月、千葉県木更津市の温泉施設「龍宮城スパホテル三日月」に家族で宿泊しながら、代金を「会議費」として政治資金から支出していた疑惑だ。政治資金規正法違反(虚偽記載)の可能性がある

舛添氏は番組で、家族で旅行したかどうかについても「精査する」と説明を拒んだ。たった数年前の「家族旅行の有無」に即答できないなど、首都のリーダーとして資格が疑われる

決定的証拠も突き付けられた

舛添氏が14年1月2日に更新したブログに、スパホテル三日月から撮影したとみられる海と東京湾アクアラインの風景写真がアップされている。BSフジの現地調査によると、この写真は宿泊棟からでなければ撮影できず、会議室がある棟では無理という

これ以外にも、番組では「高級ブランド『ダンヒル』や、ホームセンターでの政治資金使用」や「公用車での別荘通い」「豪華海外出張」なども追及されたが、舛添氏の回答はとても納得できるものではなかった

 自民党のベテラン、古賀俊昭都議は話にならない。謙虚な様子も見せていたが、結局、何も答えていない。『家族旅行の有無』など、調べなくても分かるはず。北朝鮮が日本人を拉致しておきながら、『調べる、調べる』と繰り返したのを思い出した」と語った。

元妻でもある自民党の片山さつき参院議員は、FNN(フジニュースネットワーク)の取材に「演技力がすごいんですけど…。今回の演技は見ているだけでかわいそう。スパッと謝った方がいいのではないか」と感想を述べた

番組では、舛添氏の特異な「習性」も明らかになった

「私はとにかく、絶対にレシートや領収書はもらう」と語ったのだスパホテル三日月の「会議費」の領収書を、舛添氏が受け取っていたとすれば、政治資金規正法違反への関与も疑われる

一方、ここにきて都議会の空気も変化しているこれまで表立った動きを見せてこなかった各会派が、「舛添追及」に向けて動き始めたのだ

共産党都議団は12日午後舛添氏に対し、事実関係を全て明らかにするよう求める申し入れを行った。共産党は都議会第3党の一大勢力だ。

第4党の都議会民進党も6月議会で舛添氏の公用車での別荘通い、豪華海外出張をただしていく方針だ。近く申し入れも行うという。

14年の都知事選で舛添氏を支援した最大会派・都議会自民党内にも不穏な空気が流れている

12日の総会では、舛添氏の「政治とカネ」の問題は議題にならなかったが、幹部の1人は「さすがにかばいきれない。13日の定例会見の説明を待つが、冷ややかな空気が流れている」と明かす

今後は「政治とカネ」の問題に厳格だが、舛添氏と良好な関係を築いている都議会公明党の出方がカギとなりそうだ

さらに、都議会の一部で、強力な調査権限を持つ「百条委員会」を設置する意見もささやかれ始めた

百条委員会とは自治体の事務などに絡み疑惑があった場合、事実関係を調査するため、地方自治法100条に基づいて地方議会が設置することのできる特別委員会だ関係者に記録提出や証言を求めることができるうえ、証人喚問と同様、虚偽証言には刑事罰が適用される

 このままでは、20年東京五輪にも支障が出かねない。舛添氏は、どう決断するのか

夕刊フジ2016.05.14

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