自覚症状がない「膵臓がん」

膵臓がんは発生率、死亡率とも高い方ではありませんが、それでも年間およそ28,000人の方が膵臓がんで亡くなっています。
膵臓とは胃の裏側にある臓器で、膵臓から出る管(膵管)は、肝臓や胆のうから出て来る管と繋がっています。食事をするとその栄養分は分解され、たんぱく質・脂肪や炭水化物などから糖分が生成されます。

糖分は血液中を流れ全身の臓器を動かすエネルギー源となり、血液中を流れる糖分を血糖と呼びますが、人の体の中で唯一、この血糖を下げる働きを持つ“インスリン”というホルモンは、膵臓からしか分泌されません。膵臓には身体の状態を保つとても重要な役割があります。

膵臓がんはもっとも自覚症状が現れにくいがんの1つで、さらには周りの臓器への転移(がん細胞が他の臓器へ飛び、そこで増殖すること)を起こしやすいという特徴もあります。つまり症状が出た時には、すでに治療法が限られてしまうことが多い。

膵臓がんになりやすい因子としては、糖尿病である、肥満である、慢性的に膵炎(膵臓の炎症)を起こしている、喫煙歴がある、などです。

しかしそれ以外の因子、例えば遺伝的なもの、食生活、生活習慣などいくつか考えられるものもあります。

実際の患者さんの統計データからは、発生率は高齢になるほど高くなり、死亡率は男性の方が女性より高い(およそ1.7倍)ことが分かっています。

実際に病院を受診した人の症状としては、胃のあたりや背中の重苦しさ、食欲がない(減った)、何となくおなかの調子が悪いなど、とても漠然としたものが多いようです。

膵臓がんの治療には、手術療法化学療法放射線治療などがあります。

参考 MocosukuWoman 2014.05.16



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