自宅から電気自動車に電力を送る

電気自動車やプラグインハイブリッド車の充電に必要な大きな電力を住宅から送る、ケーブルを使わずに。このような試みが自動車メーカーや関連企業によって進んでいる

IHIは2012年に三井ホームと共同で研究を開始したと発表。IHIが開発した非接触給電システムについて、住宅に設置し、性能の確認、周囲環境から受ける影響や周囲環境への影響を確認してきた。

 最新の状況はどうなっているのだろうか。IHIは三井ホームと協力して進めている「3.3kW給電電力による戸建住宅での給電実験」の内容を明らかにした。実証実験は2016年1月16日から始まっており、同4月22日まで続ける。現場は三井ホームの「スマートハウスMIEDAS(千葉県柏市)(図1)。

今回の実証実験では、非接触給電システムを実用化する際に必要な情報を得る「3.3kW給電時に、非接触給電システムの性能が設計値と変わらないこと、実際の住宅環境に設置した際に、通信の混信による影響や、不要な電波放射による影響がないこと、住宅の電源系に影響がないことなどを確認している」(IHI)。

スマートハウスMIEDASが備えるHEMS(Home Energy Management System)を利用して、非接触給電システムの使用状況を可視化できているとした。

非接触給電システムの実力は

非接触給電システムの性能は、給電効率や、送信受信コイルの距離・位置ずれの許容度によって表すことができる

「給電効率は送受信端子間で約85%だ。垂直距離の許容度は送受コイル間距離にして75~135mm、水平距離は車の前後方向に±75mm、左右方向に±100mmだ」(IHI)

給電効率を高めるためには、自動車が備える駐車支援システムと統合することが望ましい。送電コイルを駐車場のレーンなどに見立てて容易に正確に位置合わせができるからだ。「今回の実証実験は、家側視点で実施しているため、車側については特段の装置(位置補正システムなど)は付加していない」(IHI)。

今後は、2~3年後の実用化を目指して開発を進めるという。

EE Times Japan2016.04.04

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