臓器の官組織→タンパク質が成長抑制

腎臓や腸など多くの臓器を形作る管組織が形成されるメカニズムの一端を、京都大理学研究科の高橋淑子教授らのグループが突き止めた特定のタンパク質の濃度によって管組織の安定化と伸びが制御されていた。発がんのメカニズムの解明などにつながる成果で、英科学誌デベロップメントで30日発表した。
グループは、ふ化する前のニワトリの卵(ニワトリ胚)を使った実験で、細胞分裂などで働くタンパク質FGF8が、腎臓の元となる管組織の腎管を誘導していることを見つけた腎管はFGF8の濃度が高い尾の方向に伸びていくが、逆に濃度が低い頭の方向では腎管が管組織として安定化していた腎管は胚の成長のスピードに合わせて伸びていた
腎管以外の管組織の形成でも似たような仕組みがある可能性があるという。高橋教授は「管組織の乳腺は形成と縮小が繰り返されるが、今回分かったメカニズムの破綻が乳がんの発症につながっているのかもしれない」と話している。

参考 京都新聞 2015.06.30

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