腸がむくんでしまう「むくみ腸」とは?

顔や脚がむくむことは広く知られていますが、内臓である「腸」にもむくみが現れることがあります。腸がむくむ「むくみ腸」は、いったいどのようなものなのか、原因やその概要を解説します。
『むくみ腸』とは

そもそも「むくみ」は、身体中を流れている血液中の水分が、何かしらの原因によって、全身もしくは身体の一部分に溜まってしまったときに現れます。一般的に広く知られているのが顔や脚のむくみですが、顔や脚と同じように、腸もむくむことがあります

「むくみ腸」とはこの腸がむくむ現象を現した造語です

ダウンロード (12)
■『腸がむくむ』ってどういうこと?

「むくみ腸」とは、腸全体がむくんでいる状態を指します

大腸は、腸壁を通じて便に含まれている水分を吸収していますが、その水分がうまく排出されないと、腸管がむくみ、「むくみ腸」となります
■『むくみ腸』になるとどうなる?

腸がむくむことでどのような悪影響が出るのでしょうか。ここでは「むくみ腸」によって起こりうるトラブルを紹介します。

太りやすくなる「むくみ腸」になると、腸そのものの働きも鈍くなるため、糖や脂質の分解障害を起こすことがあります。そうなると、エネルギーがうまく消費されず、太りやすくなります

風邪などにかかるリスクが高まる腸は、免疫細胞がもっとも多く存在する重要な免疫器官腸内環境の悪化は免疫力に影響しますむくみ腸を放置することで免疫力の低下を引き起こし、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが高まります感染した場合は症状が悪化しやすくなることも

便秘の解消を妨げる慢性的な便秘の人は、腸がむくんでいる場合が多いといわれています何年も便秘を抱えていたり、常に残便感があるという人は、むくみ腸が便秘解消の妨げとなっている可能性があります
■むくみ腸になってしまう原因は?

むくみ腸は大腸の水分がうまく排出されないことで起こります。この原因としてはさまざまなものがありますが、主には腸の血流障害が原因といわれています腸の血流が滞ることで水分がうまく流れず、その水分が腸壁に溜まってしまい、むくみが発生するのです。そしてこの腸の血流障害は、便秘のほか下剤の使用でも引き起こされます。下剤を慢性的に使用すると、腸の粘膜が炎症を起こし、血流が悪化するとされています
■あなたは『むくみ腸』?

では最後に、むくみ腸の可能性があるかどうかチェックしてみましょう。下記項目で1個でも当てはまると、「むくみ腸」の可能性があります。

・3日以上便通がない状態が1か月に数回ある

・下剤を5年以上使用している

・膨満感が常にある

・残便感が毎回ある

・おならが臭い

さまざまなトラブルの原因となるむくみ腸。むくみ腸は専門医の診察を受けて治療することも可能ですが、日常生活の見直しで予防・改善も可能です

詳しい予防・改善方法については『つらい便秘や冷えを招く「むくみ腸」の改善策は?』 (/article/012015/)をご覧ください。

(この記事の監修: 宮前平すがのクリニック 院長 / 菅野雅彦 先生)

 ヘルスケア大学2016.05.27
  images-3-48-150x150images

【関連する記事】