脳梗塞の新治療法発見→新潟大学

新潟大脳研究所の下畑享良准教授(47)らの研究グループが脳出血や脳浮腫など脳梗塞治療の合併症から脳を保護する作用を持つたんぱく質を特定し、新しい治療法を開発した。同准教授は「治療のタイムリミットを延長できる」と意義を強調。2日付の英学術誌「ブレイン」に掲載された。
下畑准教授によると、脳梗塞は「組織プラスミノゲン・アクチベーター(tPA)」という薬を投与して、血管の詰まりを溶かす「血栓溶解療法」が最も有効とされてきた。しかし、発症から4時間半を超えて同療法を行うと、血管が破れて脳出血を引き起こすなど合併症の危険性が高まるため、治療を受けることのできる患者は少なかった
下畑准教授らは、もともと体内にある「プログラニュリン(PGRN)」というたんぱく質に、血管、神経細胞の保護や炎症を抑制する作用があることを発見tPAと一緒にPGRNを投与することで、合併症を防ぐだけでなく、脳梗塞の進行を抑える効果もあることを動物実験で明らかにした実用化されれば、発症から8時間程度まで同薬による治療が可能になるという
実用化に向け、昨年から国の機関の支援を受け、国内の製薬会社と共同研究を行っている。実用化には5~6年ほどの臨床試験が必要だという

参考 時事通信 2015.04.02

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