納豆に抗がん作用

秋田大が確認まずは抗菌スプレーやマスクなどの開発につなげる

 秋田大学大学院理工学研究科の伊藤英晃教授らは、納豆に含まれる成分から抗がん作用がある物質を発見した納豆をすりつぶして取り出した成分から抗菌作用のあるアミノ酸の塊(抗菌ペプチド)を抽出ヒトやマウス由来のがん細胞に抗菌ペプチドを投与したところ、24時間以内にがん細胞が死滅することを確認した

同抗菌ペプチドはがん細胞だけでなく、ヘルペスウイルスや肺炎球菌などにも効果があることを確認できた。今後、同大学医学部と共同で動物実験を行い、安全性を評価する。伊藤教授は「抗がん剤の開発が最終的な目標だが、ハードルが高いまずは抗菌スプレーやマスクなどの開発につなげたい」としている

納豆をすりつぶして遠心分離機にかけた後、生化学的手法で分子量5000の成分を抽出その成分が抗菌ペプチドであることを確認したさらに賞味期限切れに伴って廃棄処分した納豆からも抗菌ペプチドを抽出できた。これらを利用した抽出法を実用化できれば、製造コストの低減も見込める

抗菌ペプチドは正電荷、細胞膜は負電荷を持つそのため抗菌ペプチドは細菌の細胞膜に結合し、細胞膜をえぐるようにして穴をあけて内容物を流出させることで細胞死を引き起こす

また、がん細胞は正常細胞と比べ、負の電荷を持つ分子を多く発現しやすいこのため抗菌ペプチドはがん細胞を破壊しやすいとみられる

ニュースイッチ2016.03.31

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