米大統領選→第三の候補浮上

米大統領選で共和、民主両党以外の選択肢として注目されている小政党「リバタリアン党」は29日、フロリダ州の党大会で、ゲーリー・ジョンソン元ニューメキシコ州知事(63)を大統領候補に選出した。

11月の本選で対決が予想される共和党の実業家ドナルド・トランプ氏(69)と民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)好感度の低さが際立ち、「第三の候補」を望む声が高まっている。こうした不満を受け皿に、第三党が選挙戦に影響を与える可能性がある

リバタリアン党は1971年結党自由至上主義で、市場経済や個人の自由を尊重する政府の役割を縮小する「小さな政府」を唱える点では共和党に近く、人工妊娠中絶や同性婚などに寛容な点は民主党に近い

 ジョンソン氏は95~2003年にニューメキシコ州知事を務めた。12年の大統領選で共和党の指名争いに出馬し、その後、リバタリアン党にくら替えして党の指名を獲得したが、得票率は1%以下だった

同党は大統領選で1%以上の票を得たことがないが、FOXニュースが18日発表した世論調査の支持率ではトランプ氏の42%、クリントン氏39%に続き、ジョンソン氏も10%を獲得した。NBCテレビとウォール・ストリート・ジャーナル紙の調査(19日)では、第三の候補への投票を「検討する」と答えた人は47%で12年の40%、08年の38%を上回った

米国では現在の2大政党制が確立した20世紀以降、第三党から大統領は出ていない。だが、92年の大統領選で実業家のロス・ペロー氏が無所属から立候補して約19%の支持を獲得。共和党のジョージ・ブッシュ大統領(父)の票を奪い、ビル・クリントン大統領の誕生につながる一因になったとされる

毎日新聞2016.05.30

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