米労働市場の改善→失速を懸念

米ニューヨーク(NY)連銀のダドリー総裁は5日、米労働市場の改善が失速している可能性があるとの懸念を表明した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が年内に利上げを開始する可能性があると引き続き予想していると語った

朝方発表された5月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を上回る28万人増と、良好な結果となったものの、ダドリー総裁は、労働市場に残存する緩み(スラック)を吸収できるほどのペースで経済が拡大していないことを懸念視していると述べた

最近の底堅い雇用の伸びや失業率の一段の低下の主因は、生産性の伸びが著しく鈍化したことにある」と指摘。「労働市場の一段の改善につながるほど経済成長が十分に力強いかどうかをめぐっては、依然不透明性が漂っている」と語った。

第2・四半期が見込まれていたほどの回復を遂げていないとしつつも、経済成長が上期の低迷から切り返し、失業率低下などで一段の進展が確認されれば、FRBが年内に利上げに踏み切る可能性があるとの見通しを維持した

また、金利正常化プロセスについて、市場のボラティリティ増大や投資家の調整によって、「円滑に進まない可能性がある」と述べた。

金利の道筋については、利上げ開始後は「緩やか(shallow)」なペースとなる公算が大きいとの認識を示した。

さらに、経済・金融状況が正常な姿に戻ったことが明確になるまで、FRBは4兆ドルの資産を維持することが望ましいと述べた

具体的には、債券などの償還期限が到来したときに、金利がゼロ下限から十分上昇するまで、投資収益で再投資を続けるべきとした

ダドリー氏は「(金利がゼロ下限に)戻らないと確信したときに、再投資を止めたいと考えるだろう」と述べた

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参考 ロイター 2015.06.06

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