簡易水素供給装置が登場

12月15日、遂に世界初の量産FCV「MIRAI」を発売したトヨタ自動車。

同社は「MIRAI」を2015年末までに国内で約400台販売予定で、米国では2017年末までに累計3,000台以上、欧州では2016年に50~100台/年の販売を見込んでいます

今後、欧米勢やホンダ、日産などの日本勢が導入を予定する中、トヨタも数年内に「MIRAI」に続く既存車両へのFCV展開を考えているとの噂も

MIRAIの航続距離はカタログ値で650km(JC08モード)、エアコン使用時等の実勢値で500km前後とガソリン車並みの航続距離を誇っていますが、水素ステーションが全国にくまなく設置されるにはまだ10年以上かかるとみられています

ネックになっているのがその設置費用で、現状では1箇所あたり4~5 億円と、一般的なガソリンスタンド(1億円以下)に比べて非常に高額

こうした状況を受けて11月20日、政府が水素ステーションの設置費用を2020年までに半減すべく、技術基準に対する規制緩和を発表

価格を押し上げている水素圧縮機、蓄圧機、プレクーラー(水素冷却機)、ディスペンサー(水素ガス高速充填機)などの価格低減が期待されています

そうした中、圧力制御機器のヤマト産業が水素供給用簡易装置を発表しました

独自開発の超高圧バルブを使って小型化、価格を10分の1以下に抑えたとしており、12月下旬から自動車販売店やロードサービスなどに売り込むそうです。

通常の水素ステーションは70MPaの圧力をかけて3分程度でFCVに水素を充填するところ、同社の簡易装置は圧力が半分(35MPa)のため、満充填には10分強かかる模様

価格は小型タイプが約700万円、圧縮機付きのタイプは約5,000万円を予定

同社の充填機は車に積んで移動させて利用することも可能で、製造・販売は子会社のヤマト・H2Energy Japanが担当。

簡易装置とは言え、こうした安価な水素供給装置が各メーカーから登場するようになると、FCVの普及に弾みが付きそうです

参考 clicccar  2014.12.18

 

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