秋は「喘息」を発症しやすい季節

台風の影響もあって気温も湿度も急激に変化するこの時期、喉はダメージを受けやすくなっています。空気の通り道である気道に炎症が起き、喘息(ぜんそく)の症状が出やすいので注意しましょう。

◆喘息の症状とは?

喘息は咳、たん、呼吸困難といった症状を伴います。また、息をするときに「ヒューヒュー」「ゼーゼー」と音がする喘鳴(ぜんめい)という症状もあります。

喘息の発作が続くと気管支が狭くなり、次のような特徴的な呼吸が見られるようになります。

陥没呼吸:息を吸うときに喉や肋骨の間がへこみます

肩呼吸:呼吸をするとき、肩を上下させます

起座呼吸:横になると呼吸が苦しくなるので、座ったり前かがみの姿勢で呼吸します

◆発作を悪化させないために

喘息の発作を防ぎ、悪化させないためには、発作を引き起こす要因をできるだけなくすことが大切です。ダニ、カビ、ほこり、ペットの毛、花粉、たばこの煙などは発作の原因になります。特に秋はダニが増える季節です。こまめに寝室と布団の清掃を心がけましょう

◆発作が悪化する一番の原因はカゼ

喘息の発作が悪化しやすいのはカゼをひいたときです喘息の人は気道に慢性的な炎症があります。ここにカゼのウイルスが侵入すると炎症がさらに悪化してしまいます

秋は乾燥しやすい季節です。乾燥した環境に長時間とどまらないようにし、加湿器などを活用するとよいでしょう。ただし、乾燥を警戒するあまり、室内の湿度を過剰に高くしてしまうと、喘息の原因となるダニやカビを増やすことになるので注意しましょう。

◆薬による治療…「コントローラー」と「レリーバー」

医療機関を受診し、喘息と診断されると薬が処方されます。薬の種類には大きく分けて、発作が起きないように予防する「コントローラー」と、発作が起きたときに症状を止める「レリーバー」があります

コントローラーを適切に使用することで発作が起きにくくなれば、レリーバーの使用頻度は減っていきます。治療における最初の目標はレリーバーを使わなくても済むようにすることです。一方、コントローラーには炎症を抑える薬剤が含まれ、喘息が重症化することを防ぐ役割があります。そのため、使用を中止して良いかどうかの判断は、医師と相談し慎重に行う必要があります。

喘息は長く付き合う必要のある病気といわれていますが、適切にコントロールすることで日常生活の不都合を軽減することができます。乾燥やダニ対策など、自分でできることを行いつつ、信頼できるかかりつけ医と共に根気よく治療を続けることが大切です。

参考 執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部) 2015.09.16

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