男のアンチエイジングに効果的な食事

男性も30代後半から40代、50代と年齢を重ねると、老化を意識せざるをえなくなります容姿や動き、知力、体力、はたまた精力等で衰えを感じてくるものです。老化を止めることは難しいですが、少しでも若く元気でいられるよう老化スピードを遅くしようとするのがアンチエイジングです

不老長寿は誰しもの夢ですが、残念ながら妙薬はありません。老化を防止するにも、1本勝ちを狙うのではなく、さまざまな老化防止の合わせ技で戦うことになります

老化を促進する因子として、最近注目を集めるのが「糖化」です「糖化」とは体内の余分な糖分が蛋白質と結び付く反応です糖が蛋白質と結び付くとAGE(最終糖化産物)が発生しますこのAGEが体内でたまると臓器や血管、皮膚、骨などを劣化させ、もろくします。動脈硬化、皮膚のたるみ、骨粗鬆症、白内障、アルツハイマー等、様々な症状と関係があるといわれています

糖化は食後、血液中に余分な糖分があふれている状態で起きやすくなります。食後1時間後の血糖値が150を超えていたら注意信号、200を超えたら危険信号(糖尿病の可能性もあります)。食後血糖値は医療施設で測ってもらえますし、最近は比較的安価な家庭用血糖計も出ていますのでそれを利用するのもいいでしょ

食後の血糖値を上げないためには、まず糖質を摂りすぎないこと。年末、年始は飲み会やご馳走を食べる機会が多くなります。お酒の中でも日本酒、ビールは特に糖質が多く、締めにラーメンやウドンを食べれば、更に糖質を摂取することになります。これからの季節に不可欠なおせちや餅にも糖質が多いので、頭の隅に「糖質の摂りすぎに注意」と入れておきましょう。

食べ方にも工夫ができます。「食物繊維」→「蛋白質」→「炭水化物」というような順で食べると、血糖値の急上昇が抑えられます

食事の前に緑茶やウーロン茶を飲んだり、ヨーグルトや大豆製品を食べておくのも効果があるのでお勧めですね

食べすぎが続いたと思ったら、しばらく軽めの食事を摂る。高カロリーや糖質が高い状態に身体が慣れてしまう前に元に戻しておくのが大事なのです。正月を機に血糖値が高くなるケースが多くあるので気をつけたいものです。

しかし、糖質を敵視するあまり、極端な糖質制限ダイエットに走り、肉類などを多く食べるのはお勧めできません。動脈硬化や骨髄機能の低下、肉類の摂りすぎによるガンのリスク増大が考えられるからです。糖質はエネルギー源であり、身体の構成成分にもなります。特に脳のエネルギー源は糖なのです。糖質と上手に付き合うのが大事です

腸(小腸)は消化器官であり、最大の免疫臓器です免疫細胞は体内の半分以上が腸に集中しており、免疫力の半分は腸が担っているといえます腸が元気に活動してくれることがアンチエイジングではとても大切

腸を元気で保つには酷使が禁物です。暴飲暴食は避け、ときには減食するなどで、腸を休ませることも考えましょう

プロバイオティクス、乳酸菌などの善玉菌などで腸内の環境を整えるケアも続けたいものです。また、腸はストレスに敏感な臓器なので、ストレスをなるべく減らし、こまめに発散するよう心掛けることも大切です。ストレスがたまっているときは腸への負担を減らすよう食事の量を減らしても良いかもしれません。

メンタル面の管理もアンチエイジングではとても大事です。お酒を飲むにも「1人で飲む」より「みんなで飲む」方が楽しい気分になれますし老化や病気のリスクが少ないという比較データがあります。特に「怒り」は2時間以内に心血管障害と相関していたという調査報告もあります。いらいらや怒りは上手にコントロールしましょう

運動はアンチエイジングに欠かせません食後1時間に15分程度かけて有酸素運動と筋肉運動をすると「糖化」防止に役立ちます。最も手軽な有酸素運動はウォーキングでしょうが、ゆっくりだらだら歩くのではなく、歩行スピードを上げて歩くのがおすすめです。歩行スピードと長寿は相関するというデータがあります。筋肉運動としては、スクワットや階段の上り下りが道具なしにできるのでおすすめです。

老化が進むと将来寝たきりの状態になってしまう場合もありますが、寝たきりになる原因の4番目と5番目にあげられるのが、骨折・転倒と関節疾患です。骨が弱くなる骨粗鬆症の予防には適度の運動とカルシウムやビタミンDの摂取。関節にお勧めなのはグルコサミン、コンドロイチン、コラーゲンなどですが、膝関節などに異変を感じたら早めに医師にかかることも大事です。

こうした一つ一つの積み重ねがアンチエイジングには重要であり、若さを保つにはそれなりの努力が必要ということです。年齢を重ねると「差」が出てくるので、「今はまだ若いから……」と油断せず早目に生活習慣を改善するよう心掛けましょう

 精力に衰えを感じたら、やみくもにサプリメントや精力剤を飲んでも効果がないかも知れません。男性ホルモンが減少している可能性があるのです。男性ホルモンの量を測り、不足していれば、注射やクリームなどで補充することも合理的な解決法です。ただし、前立腺のがんマーカーが上がるなどの副作用が出る場合がありますので、医師の管理の下で行うのがいいでしょう。薄毛は遺伝的要因もありますが、生活習慣の乱れ、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、不十分な毛髪ケアなども影響しています。こちらもまだ特効薬はないので、地道な努力を重ねることが大事です。食の点では、イソフラボン(大豆等)やカプサイシン(唐辛子など)に発毛効果があると言われています

皆さん、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を伴った豊かな健康長寿を目指してください。

参考 ダイアモンドオンライン 2014.12.24

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