環状構造物、儀式の跡か=17万年前

フランス南西部の長大な洞窟から、石灰分が柱状に固まった石筍(せきじゅん)などの破片を多数、環状に並べて積み上げた構造物が見つかった。仏ボルドー大などの国際研究チームが約17万6500年前にネアンデルタール人が作ったと推定し、7日までに英科学誌ネイチャー電子版に発表した

大きな構造物は直径4.5~6.7メートルの楕円(だえん)形に配置され、小さな構造物は同2メートル強のほぼ円形。破片の小さな山も四つあった。たき火をした跡があり、焼けた骨が見つかった。人為的に積んだとみられる破片は計約400個あり、集団で何らかの儀式を行った可能性が考えられるという

この「ブリュニケル洞窟」はトゥールーズの北方、谷を流れる川の近くにある。全長482メートルで、幅10~15メートル、高さ4~7メートル。環状の構造物は、入り口から336メートル入った広い場所にあった

当時は現生人類(ホモ・サピエンス)がアフリカに出現して間もない時期で、欧州にはより古いネアンデルタール人しかいなかった石器が発達し、葬儀などの文化があったことが知られるが、今回の発見により、社会組織の発達が従来の推定より早かったとみられるという

ネアンデルタール人は約4万年前までユーラシア大陸に生息し、末期には現生人類との混血があったと考えられている

時事通信2016.06.07

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