独身者は自ら晩婚化を進めている

昭和の頃までは、25歳を過ぎた未婚女性を「行き遅れ」などと呼んでいました。しかし、1980年代以降の日本は晩婚化が進む一方で、いまや30歳以上の独身女性も珍しくありません。そもそも現在、行き遅れという表現自体がセクハラととられかねません。ところで、晩婚化は本当に起こっているのでしょうか? ここでは、統計的な数値から晩婚化の実態に迫ってみます。

◆初婚の平均年齢は30歳前後
厚生労働省の統計によれば、2013年の男性の平均初婚年齢は30.9歳、女性の平均初婚年齢は29.3歳1980年の統計では男性で27.8歳、女性で25.2歳だったことから、この30年間で男性は3.1歳女性は4.1歳も初婚年齢が上がっていることがわかります。また、初婚年齢の男女差に注目すると、1980年の平均初婚年齢の男女差は2.6歳であるのに対し、2013年では1.6歳にまで縮まっています。つまり、男性よりも女性のほうがより結婚年齢が上がっているのです

◆アラサー男女が結婚しない・できない理由
では、いわゆるアラサーと呼ばれる年齢の人たちが結婚しない理由はなんでしょうか? 国立社会保障・人口問題研究所の2010年の調査によると、25~34歳の男女が独身に留まっている理由の上位3件は下記の結果となりました。
【男性】
1位:適当な相手にめぐり合わない(46.2%)

2位:まだ必要性を感じない(31.2%)

3位:結婚資金が足りない(30.3%)

【女性】
1位:適当な相手にめぐり合わない(51.3%)

2位:自由や気楽さを失いたくない(31.1%)

3位:まだ必要性を感じない(30.4%)

男女とも、「適当な相手にめぐり合わない」がダントツ1位ですが、2位以降に差が出ています。女性のほうが「自由や気楽さを失いたくない」や「まだ必要性を感じない」といった回答が多いことから、より積極的に独身を選んでいることがうかがえます

◆独身者自らが晩婚を望んでいる?
同じく国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、18~34歳の未婚者の平均希望結婚年齢は、男性が30.4歳、女性が28.4歳。現実の平均初婚年齢が男性30.9歳、女性29.3歳なので、数値上は希望に近い年齢で結婚できている人が多いと言えます。そう考えると、日本の晩婚化は「本当はもっと早く結婚したいのに事情があってできない」というよりは「独身者全体が結婚年齢を遅めに設定している」ことが理由と言えそうですアラサーの未婚男女の多くが、結婚しない理由を「まだ必要性を感じない」としていることからも、それがうかがえます。従って、晩婚化問題を解決するには、「早く結婚したほうがいいことがある」という社会的な動機づけが必要と言えるでしょう。そうでなければ、ますます晩婚化が進む一方だと考えられます

参考 Mocosuku編集部  2015.04.18

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