波力発電の研究会発足

小さな波で効率良く発電できる波力発電システムで、電力の地産地消モデルを構築する実証実験に向けたプロジェクトが動きだす平塚市と東大生産技術研究所、民間企業が「平塚海洋エネルギー研究会」を6月9日に設立し、数年後をめどに平塚新港(同市千石河岸)に新型発電装置を設置。データ収集や改良を重ねてモデルの確立を目指す

同研究所教授を務める林(リム)昌奎(チャンキュ)さんの研究室は2012年度から岩手県久慈市の漁港で波力発電の実証実験プロジェクトを進め、現在は同研究所が出力43キロワットの発電装置を開発中。今夏に1台設置して性能や耐久性などを検証する

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平塚には「地産地消型として実用化できる規模」(同研究所)として久慈に設置される装置の改良型3台を導入する予定。3台合計で一般住宅約100世帯分に相当する150キロワットを発電し、漁港の荷さばき施設にあるいけすや製氷機などに供給する。漁港をはじめ、さまざまな港湾で利用できるモデルを目指し、将来的には安定供給化を経て、余剰電力の売電も視野に入れる。

平塚市は地元への効果にも期待。発電装置の部品製造やメンテナンスが「企業の技術向上にもつながる」(市産業振興課)と地元にプロジェクト参加を呼びかけている。研究会は今後、基礎知識を共有するための講習会や久慈市への視察などを重ね、国の地方創生交付金を活用して平塚への設置準備や技術者の人材育成を進める。

発電装置は縦約3メートル、横約6メートルの鉄板が、波を受けて振り子のように動き発電する仕組み。林教授らが発明し、共同開発している東大や民間企業が特許を取得している

カナロコ by 神奈川新聞2016.05.25

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