水中ドローンでダイバー気分→水深100撮影可能

未来のドローンは空高く飛ぶだけではなく、水中を進むようになるだろう中国のメーカーDeepfarは、水深100メートルまで潜ることができ、バッテリーが2時間持続する新製品「White Shark(ホワイトシャーク)」を発表した

このカテゴリの製品は従来、ROV(遠隔操作無人探査機)と呼ばれてきたが、Deepfarは4月12日の記者発表会で、同社の製品が「水中ドローン」であると繰り返し強調した。同社は人気ワードのドローンという言葉を借り、一般消費者の関心を引こうとしたのだろう。新製品の2つのモデルのうち「White Shark MINI」はプロ向けではなく、趣味用の製品として販売されたからだ

White Shark MINIは水中で2メガピクセルの映像を撮影できるこれに対しプロ向けの「White Shark MAX」は映像メーカーや水族館スタッフの利用を想定し、3DカメラやGPS、水中で音波を送受信して物体を探知するソナーなど、他のガジェットを取り付けることができる

ダイビングを知らない普通の人は水深約10メートル程度までしか潜れないが、そんな人でも水中ドローンを使えば10倍の深さの世界を視界にとらえることができる映像メーカーとカメラマンは自分が水に浸かることなく、高精細な海の世界のイメージを得られる

ドローンと水中ドローンの最大の違いは、前者がワイヤレスなのに対し、後者はロープによってブイと繋がれている点だ電波は水を通りにくいため、ブイに搭載されたWi-Fiが携帯電話やラップトップにデータを送信する購入者はドローンを潜らせる深さに対応したロープを注文できるという

またWhite Sharkは、センサーを身に着けたダイバーがデバイスを操作するなら、ロープなしでも作動する。

ROVは長年、海洋探査、難破船の捜索、地雷除去といった科学或いは軍事目的で使われてきた。しかし、一般消費者を対象とした低価格水中ドローンのマーケットは、これまで手つかずだった

サンフランシスコのテック企業OpenROVはクラウドファンディングサイトのKickstarterで、娯楽用水中ドローン「Trident」の生産に向けた資金調達活動を行っている一台の価格は1,199ドル(約13万1,000円)で、11月の納品予定だ

Tridentはプールのビート板に似た形状で、White Shark MINIと同様に3つの推進システムを持つ。機体がより大きなWhite Shark MAXは、さらに多くの推進システムが搭載されている。

Deepfarは最新の水中ドローンの価格を明らかにしていないが、創業者のウェイ・ジエンツァンは「White Shark MINIは手に入れやすい値段になる」と強調した

世界最大のドローンメーカーである中国のDJIは最新機種Phantom 4を、OpenROVの水中ドローンより割高な1,399ドルで販売する

顧客を引き付けるには割安感のある価格でなければならない動き出したばかりの新興マーケットである水中ドローンの世界で、DeepfarやOpenROVEは次のDJIになれるかもしれない

Coco Feng

Forbes JAPAN2016.04.23

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