母乳だけで育てるのが一番?

子育てをする上で、母乳と粉ミルクのちがいは気になりますよね母乳は赤ちゃんにとって理想的な成分を持っていると言われる一方、粉ミルクのマイナスイメージを聞かされて悩んでいる人も多いのではないでしょうか

ここで改めて母乳信仰の落とし穴や、粉ミルクのメリットなどを確認してみましょう。

◆母乳と粉ミルクの一般的なイメージ
母乳は「赤ちゃんにとって理想的な成分が含まれている完全栄養食」というイメージをもとに、さまざまなメリットがうたわれていますね。「IQが高くなる」「食べ物の好き嫌いがなくなる」なんて噂を聞いたことがある人もいるかと思います

また、粉ミルクは「必要な栄養がカバーできない」「情緒が安定せずキレやすくなる」「母親の怠慢が愛情表現や信頼関係に影響する」という偏見から、後ろめたい思いやデメリットを感じさせる部分が多いかもしれません

◆母乳信仰が広まった背景
粉ミルクにしかないメリットはたくさんあるものの、母乳が持つ「完全栄養食」という側面や、母子の理想的なコミュニケーションといったイメージにはかないませんさらに、母乳信仰の背景にあるのはWHO(世界保健機関)とユニセフが世界中の産科施設に対して出した「母乳育児成功のための10ヵ条」という共同声明。この“完全母乳育児の推進運動”を厚生労働省が行っていたことも大きいといわれています

また、1955年に起きた粉ミルクにヒ素が混入された事件などもマイナスイメージを助長する原因となってしまっていました。

◆本当のメリット&デメリット
ここで改めて母乳と粉ミルクの特徴について見ていきましょう。母乳はやはり「栄養のバランスが良くて消化に良い」「免疫物質が多く含まれているので病気にかかりにくくなる」「母体の回復効果や親子の情緒を安定させる」などの効果があげられますね。

しかし、授乳間隔がミルクより短くなるので一日中授乳していなければならないようなプレッシャーがあったり、母乳の成分を考えて体調管理や食事を制限する必要があったり、母親への負担がかえって精神的ストレスになって赤ちゃんにも悪影響が及ぶのも事実

必ずしも完全母乳でないといけない理由なんてどこにもないのです。

また、粉ミルクのほうは「いつでもどこでも授乳できる」「誰でも育児に参加できる」「母体の影響がないので、薬を服用できる」といったメリットがありますまた、粉ミルクの成分と分量は「乳児用調製粉乳たる表示の許可基準」という法律でしっかり決められているのをご存じでしょうか母乳の成分は100%解明されていませんが、この許可基準は赤ちゃんが育つために最低限必要な成分をカバーしているので安心できますね

◆ケースバイケースで最適な方法を
母乳にこだわるあまり、体調を崩したり家族や赤ちゃんにストレスを感じたりしてしまっては本末転倒です両方のメリットとデメリットをしっかり把握して、最適な方法を使い分けること。それが自分にも赤ちゃんにもまわりにとっても、いちばん大切なことではないでしょうか。たとえ方法がちがっても、あなたの愛情はきちんと伝わっているはず授乳を通じて、母親も赤ちゃんも笑顔でコミュニケーションできることを願っています
参考:Mocosuku編集部 2015.04.19

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