横須賀→空母交代の是非を問う

米海軍横須賀基地に配備されている原子力空母が今秋までに交代する。これを機に、空母の安全性などの問題について広く横須賀市民に考えてもらおうと、市民グループ「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は、2月からさまざまな企画を展開していく。「新たな空母が来る前に市民の意見をしっかり示す」ことが狙いだ

2008年9月から同基地に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)は、約25年ごとに必要とされる燃料交換、大規模修繕などのため米本土に戻る。代わりに、同型の原子力空母ロナルド・レーガンが配備される。

成功させる会は、GWが配備される前の06年10月、複数の市民団体が連携して発足。同年と08年の2度にわたり、横須賀市に空母配備の是非を問う住民投票条例の制定を求める直接請求署名運動を展開、計9万筆超を集めた。運動は大きな盛り上がりを見せたものの、市議会で否決された。

今回の空母交代決定を受け、事実上の母港化が継続されることを問題視した同会は再び、「2015原子力空母交代を問う市民アクションプロジェクト(仮称)」と題した活動を2月初旬から本格化させる

構想では、原子炉2基を搭載する空母の危険性や問題点などを記したリーフレットを市内全域に戸別配布する。さらに、町内会、自治会などを対象にした原子力防災対策などに関する説明会や意見交換会の開催を予定。空母交代の是非を問う1万人規模の市民アンケートも検討している

このほか、東日本大震災後に被災地で支援活動「トモダチ作戦」に参加したレーガンの乗組員らが健康被害を受けたとして、米国で東京電力を相手に起こした集団訴訟の現状についても紹介し、問題提起する。

成功させる会共同代表の呉東正彦弁護士は「今、日本で稼働している原子炉は横須賀の空母だけで、この問題は原発再稼働問題にも匹敵する。空母配備の恒久化にもつながりかねず、市民の意思を表明しなければいけない」と話している

参考 カナコロby神奈川新聞 2015.01.06

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