森林面積→25年間で日本の3倍超消失

1990年から25年間に農地転換や違法伐採などによって失われた世界の森林面積は、日本の国土面積の3.4倍に当たる1億2900万ヘクタールに上ることが、国連食糧農業機関(FAO)の分析で分かった。一方、植林や森林保護の強化などで消失のスピードは近年鈍化しており、FAOは「規制強化や知識の普及などによって、森林管理のあり方が劇的に改善した」と評価している

FAOは5年ごとに森林資源の増減などをまとめており、今年の報告書では90年以降の変化を分析した。

報告書によると、90年時点の世界の森林面積は41億2800万ヘクタールだったが、現在は39億9900万ヘクタールに減少した特に南米やアフリカでの減少が著しく熱帯雨林の違法伐採などが深刻なブラジルでは、最近5年間でも年平均98万4000ヘクタールが消失インドネシアも同68万4000ヘクタールなどと、大規模な森林破壊が続いていることが分かった

一方、消失率(全森林面積に占める消失面積の割合)は2000年代に入って減少に転じた。00~05年の消失面積は年平均726万7000ヘクタール(消失率0.18%)だったが、10~15年は330万8000ヘクタール(同0.08%)にとどまった。ブラジルなどで減少が続く一方で、植林を進める中国では年平均154万2000ヘクタール豪州やチリでも同30万ヘクタールのペースで増加し、世界全体での消失面積の拡大が抑えられていると見られる

林業、製紙業などを含む森林関係分野は毎年世界の国内総生産(GDP)の0.8%と、5000万人以上の雇用を生み出しているという。FAOは「望ましい方向には向かっているが、(二酸化炭素を吸収する)森林保全などをさらに強化しなければ、地球温暖化の被害を減らしたり、持続可能な開発を実現したりすることはできない」と指摘する

参考 毎日新聞 2015.09.28

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