李克強首相の熱弁→完全無視

景気が失速し、経済統計もあやしい中国に対する市場の疑念は強まるばかりだ李克強首相が「7%成長を達成できる」と熱弁しても上海株は下落。「これ以上の人民元安を望まない」と発言したら逆に元が売られるなど、市場は中国首脳の発言に耳を貸さなくなっている

世界経済をテーマに中国遼寧省大連市で開かれた「夏季ダボス会議」で10日演説した李首相は、7・0%前後としている2015年の経済成長率の政府目標について「達成に自信を持っている」と強調。「経済が急降下しないよう措置を講じることもできる」と話して、景気対策を打ち出す考えを示した上海株安や成長鈍化に参加者から懸念が示され、釈明に追われた形だ

しかし、この発言に市場は反応せず、10日の上海総合指数は下落。李首相は9日には人民元について「値下がりが続く根拠はない」として、これ以上の人民元安を望まない意向を示したが、人民元相場は対ドルで10日までに4日続落するなど、口先介入にも失敗した

10日に発表された8月の卸売物価指数は42カ月連続で下落。新車販売台数も5カ月連続で前年同月を下回るなど経済指標も深刻で、7・0%成長が可能なのか、統計の信頼性も含めて国際社会からの懸念は強い

かつて、「中国の国内総生産(GDP)統計は信用できない」という発言が告発サイト「ウイキリークス」で暴露された李首相。この言葉だけは市場でいまも信頼されているのは皮肉なものだ

参考 夕刊フジ 2015.09.11

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